Spy on the Mad Country. [ヒ.ジ.キ]

【調査書46枚目】 ページ46

*翌日*



遂にこの日がやってきてしまった。



今日で。あと、7時間で、私はここの姫を辞める。

強制的に。



ディフェル共和国が正当防衛としてヒジキ王国へ侵入してくるのだ。

元ディフェル国民(仮)の私と引き換えに、今後の友好関係を約束する、というものだ。

そこで私が全てをバラして牢獄に追いやる。

元々、そういう計画だった。





「はぁ…」



自分の気持ちが分かってしまった今、重い気持ちにしかならない。

今日は一日三人と一緒に行動しよう。

思う存分、残りの幸福を味わうんだ。



「Aちゃーん！ご飯だよー！」

ヒラが私のことを呼びに来た。

「分かりました」

ベッドから降りて、ヒラのあとをついていった。



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「ごちそうさまー！じゃあ、今日は皆で作品作ろ！ね！」

「またかよ…今度はどこに作んだぁ？」

「キヨノリ悪いよホント！今日は城の裏に！」

ヤケにフジがワクワクしてるのが分かった。

「フジさんどうしてワクワクしてるんですか？」

「俺こういう風に物作るの好きでさ…」

美術系なのだろうか…？少し笑ったら、フジは笑いながら怒った。









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作品を作り終えた頃には、あと10分をきっていた。









さよなら、大好きな三人衆。

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