【調査書43枚目】 ページ43
*Fuji side*
「Aさん！？」
俺の部屋で一緒に仕事をしていたAさんが、今急に倒れた。
「はあっ、くっあ、あぁっ、くるっ、し…息がっ、できな、」
胸を苦しそうに掻いてもがくから、背中を優しく叩いて宥める。
ベッドに横向きに寝かせて、体を休ませる。
涙を流すから、余計に呼吸が荒くなるから、その度に背中を擦ってやる。
「はぁ…はぁ……ふうっ、はぁ…」
呼吸が落ち着いたように見えたから、水を持ってきて、少しずつ飲ませた。
すると、過呼吸はすっかり止んで、Aさんは何度も何度も謝ってきた。
「ご、ごめんなさ…考え事してたら、急に…」
「全然いいよ。こういうのを優しく支えてあげるのが執事の仕事でもあるし。
何かあったら、すぐに俺に言うんだよ。」
そういって、安心させようとしたが、逆にまた泣かせてしまった。
…どうしたんだろう？一体。
とにかく、このまま仕事をさせるとAさんの体に負担がかかる…
そう思ってふと見た時計は9時を差しており、窓の外は真っ暗だった。
「Aさん、そろそろ寝よっか。ヒラもキヨも待ってるし」
「…っ、はい」
ベッドから降りるAさんの肩を支えて、ヒラの寝室に向かった。
.
.
＿＿＿＿＿ヒラ、大丈夫かな。
さっき、ヒラが、アレを見て、泣いているのを、見てしまったから。
.
.
「＿＿＿＿＿ヒラ『も』、Aさんが好き、なんだね。」
皆、青春できてていいなぁ。俺、仲間はずれ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ココ@ヒラ厨(プロフ) - うん。その方がいいと思う。よろ (2016年9月25日 14時) (
レス) id: ea35fa2c7e (このIDを非表示/違反報告)
清香-きよか-(プロフ) - ココ@ヒラ厨さん» ん？続編作ったほうがいいの？過去編とか、本当にその後の物語とか (2016年9月19日 8時) (レス) id: 84c3aa1eff (このIDを非表示/違反報告)
ココ@ヒラ厨(プロフ) - あああああああああああああ・・・終わっちゃったよぉ。おもしかっったよお。（泣）本当におつかれ。次回作もぜったい見るね！ (2016年9月18日 23時) (レス) id: ea35fa2c7e (このIDを非表示/違反報告)
ココ@ヒラ厨(プロフ) - 返信遅くなったわ。今までしらーっとしててごめんなｗ今回もおもしろかったよ。がんば (2016年9月17日 10時) (レス) id: ea35fa2c7e (このIDを非表示/違反報告)
清香-きよか-(プロフ) - ココ@ヒラ厨さん» ありがとうございます！！明日は10時過ぎくらいにもうココの家行っちゃうから！！！！！！！ (2016年9月10日 17時) (レス) id: 84c3aa1eff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
