【調査書24枚目】 ページ24
ただ無言で道を歩き続けること二時間。
私の故郷、ディフェル共和国の正門が見えてきた。
門番の兵士に外交書を手渡すキヨ。
すると、少し年とった門番が私に気付いた。
「あ、あなたは……！！」
「あ？コイツが何か？」
キヨが不審そうな目でこちらを見てきたので、私は門番に、「秘密にして」と目で念を送った。
「…いえ、友人に顔が似ていたもので。失礼致しました。どうぞ。」
察してくれた門番は、正門の扉を開けた。
「………相変わらずすっげーな…きみわりぃ」
国の豪華さに鳥肌の立った腕をさするキヨ。
ディフェル共和国は、ここらへんの国でズバ抜けた経済力を誇る、超発展国である。
賑わう街道、笑顔が溢れる国民。
ヒジキ王国のような、ピリッとした雰囲気は全くなく、穏やかで人間性に溢れた国。
私はここの国で生まれ育ったことを、誇りに思う。
王宮にすぐ入って、国王の元へ面談に行く。
扉の見張りの兵士なんて、外交書を見せればすんなり通してくれる。
こういうところが甘いのかもな。国に帰ったら注意しておこう…。
そして王室へたどり着き、ヒジキ王国外交官として国王にお会いする。
「………やぁ、よく来てくれたね。ヒジキ王国の大臣、キヨ殿。ヒジキ王国第一皇女、A姫。」
国王であるユザリオル・ディフェル様は、私の憧れでもある。
ユザリオルというのは、異国の名前で、ディフェルの名に置き換えると、
「こーすけ」という標準語になるとか。
私はいつも「国王」としか呼ばなかったが。
「久しぶりですディフェル国王殿。
また、外交の件で国にお邪魔させて頂きました。
今回は姫になったばかりの者も連れてきております故…
何卒数回の無礼をお許しください。」
「構わないさ。それよりも、私はそこのA姫と二人で話してみたいものだな。」
キヨは「よっしゃ」という顔をする。
そんなに私といるのが嫌か。奇遇だな。私もお前とは居たくない。
「そうですか。なら、私は国を外遊させて頂きますが…よろしいでしょうか？」
「もちろん。たっぷりとディフェルをご堪能ください。」
ニコリと笑う国王を背中に、キヨは王室を出ていった。
「…………A」
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ココ@ヒラ厨(プロフ) - うん。その方がいいと思う。よろ (2016年9月25日 14時) (
レス) id: ea35fa2c7e (このIDを非表示/違反報告)
清香-きよか-(プロフ) - ココ@ヒラ厨さん» ん？続編作ったほうがいいの？過去編とか、本当にその後の物語とか (2016年9月19日 8時) (レス) id: 84c3aa1eff (このIDを非表示/違反報告)
ココ@ヒラ厨(プロフ) - あああああああああああああ・・・終わっちゃったよぉ。おもしかっったよお。（泣）本当におつかれ。次回作もぜったい見るね！ (2016年9月18日 23時) (レス) id: ea35fa2c7e (このIDを非表示/違反報告)
ココ@ヒラ厨(プロフ) - 返信遅くなったわ。今までしらーっとしててごめんなｗ今回もおもしろかったよ。がんば (2016年9月17日 10時) (レス) id: ea35fa2c7e (このIDを非表示/違反報告)
清香-きよか-(プロフ) - ココ@ヒラ厨さん» ありがとうございます！！明日は10時過ぎくらいにもうココの家行っちゃうから！！！！！！！ (2016年9月10日 17時) (レス) id: 84c3aa1eff (このIDを非表示/違反報告)
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