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【調査書17枚目】 ページ17

「はぁっ、はぁっ、こ、ここなら…」



自分の背丈より高い植物の茂みを見つけて、そこに身を潜める。

アイツらと相当な距離は置いたハズだ。

ここにもまだ来ていないだろう。



よし。ここならしばらく休める……。



「ヒラおせーよ!」

「弓矢持たせたのキヨでしょ!?これ結構重たいんだから!」

………もう来たのか。早いもんだな。

「それにしてもどこ行きやがったアイツ…また現れやがって」

「華奢な体してたよね〜。そりゃ足だって速いよね。」

私のことをブツブツ言いながら、
私の隠れている茂みの200m手前の草むらを散策し始める。

……見つかるもの時間の問題だな。

隙を見つけて、この場を離れないと。



そう思って四つん這いになったその時だ。







「_____キヨ!!ヒラ!!」



「あ?フジ?一体どうしたんだよ」

「大変なんだ、大ピンチだよ!!









_____Aちゃんがいない!!!」

「え!?フジ、どういうこと!?」

動転したヒラが、フジの首根っこを掴んで前後に振る。



…………バレたのか。

「誰か、黒いマントを羽織った奴がAちゃんの部屋から出ていって…

きっとソイツだよ、Aちゃんを誘拐していった奴は……!!」

「黒いマント…それって、ヒラ」

「…そうだねキヨ。俺らが今追っかけてる奴だ。」

なんか話が良いように辻褄が合ってきたな。

「…なら、アイツには落とし前つけてもらわねぇとなぁ…?」

キヨがとてつもないほど怒っている声。

「そうだねぇ…どうやって償ってもらおっかぁ…」

処刑を楽しみにするかのような怪しいヒラの狂笑。

「…許せない。この国の姫に易々と手を触れるなんて…」

復讐心に燃えつつも、正常さは感じられるフジの声。







………私は今どうしたらいいんだ?

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ココ@ヒラ厨(プロフ) - うん。その方がいいと思う。よろ (2016年9月25日 14時) (レス) id: ea35fa2c7e (このIDを非表示/違反報告)
清香-きよか-(プロフ) - ココ@ヒラ厨さん» ん?続編作ったほうがいいの?過去編とか、本当にその後の物語とか (2016年9月19日 8時) (レス) id: 84c3aa1eff (このIDを非表示/違反報告)
ココ@ヒラ厨(プロフ) - あああああああああああああ・・・終わっちゃったよぉ。おもしかっったよお。(泣)本当におつかれ。次回作もぜったい見るね! (2016年9月18日 23時) (レス) id: ea35fa2c7e (このIDを非表示/違反報告)
ココ@ヒラ厨(プロフ) - 返信遅くなったわ。今までしらーっとしててごめんなw今回もおもしろかったよ。がんば (2016年9月17日 10時) (レス) id: ea35fa2c7e (このIDを非表示/違反報告)
清香-きよか-(プロフ) - ココ@ヒラ厨さん» ありがとうございます!!明日は10時過ぎくらいにもうココの家行っちゃうから!!!!!!! (2016年9月10日 17時) (レス) id: 84c3aa1eff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:清香-きよか- | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2016年8月16日 21時

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