【調査書16枚目】 ページ16
「…………眠れない。」
今日のあのヒラの歪んだ顔が、頭から離れない。
「信じられない」と言わんばかりの瞳、言葉にできないほど絶望した顔。
………あんなヒラ、初めて見た。
いつもは、おちゃらけた笑顔や、おぞましい表情しか見せないのに。
そんなことを考えたら、余計に寝れるはずもなく。
ただただベッドに横になっていること一時間。
＿＿＿＿＿昨日と同じ悲鳴が。
「っ、また？！」
今度は近い。………私の元居住地区の辺りか！
フジと初めて会った場所だった…ってことは、子供達が！
布団を剥いでベッドから飛び降りる。
出てったことがバレないようにと、ベッドにダミーの人形を寝かせる。
以前と同じ黒いマントを羽織って窓の鍵を開け、
窓の縁に手をかけたその時……。
.
「………！？お前誰だ！！！」
私の部屋に、ちょうど見回りのフジが。
幸い顔は見られていない。
勢いよく外に飛び出して、その場を逃げる。
大丈夫。あの人形は私そっくりで、まるで生きているような顔をしている。
あれを作った人形師によると、
ヒジキ王国で死んだ人の皮膚を一部頂戴して製作に使っているだとか…。
結局、最悪な人形なのだが。致し方ない。
.
.
「………まだ生きてる人がいる…！」
明かりが点いている家のほうが多く、襲われている家はまだ少しだけのようだった。
はやくしなければ。とりあえず、まだ生きている人を避難させよう。
「はやく逃げて！殺人鬼がくる！」
最初に入ったのは、4人家族の家。
「な、なんだって！？
………誰だか分からないが…私たちは君のいうことを信じるさ。
火災用の豪に避難するよ。助けてくれてありがとう。」
父親らしき人は、私を信じて、家族を引き連れて地下に避難した。
………あと一件。
最後の木造の家に向かおうとしたとき、
向こう側に、その家に向って歩くキヨとヒラの姿が。
………本当はここで殺りたい所だが……。
そっと近くの物影に隠れて様子を見る。
「よーっし。じゃあヒラ、よろしく頼むわ。」
「おっけ〜よーいしょっ」
ヒラは家のそばにTNTを置いて、着火をしようとした。
とっさに煙幕を投げつけて、その隙にTNTを奪う。
「くっそ…なんだよ！？」
「げほっげほっ。あ、アイツは！！」
「この前のか…追うぞ！ヒラ！！」
案の定、二人は逃げる私を追いかけてくる。
どこかに森があった。あそこにアイツらを誘導して撒けないか…。
そう考えながら、足の激痛を我慢し、逃走を始めた。
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ココ@ヒラ厨(プロフ) - うん。その方がいいと思う。よろ (2016年9月25日 14時) (
レス) id: ea35fa2c7e (このIDを非表示/違反報告)
清香-きよか-(プロフ) - ココ@ヒラ厨さん» ん？続編作ったほうがいいの？過去編とか、本当にその後の物語とか (2016年9月19日 8時) (レス) id: 84c3aa1eff (このIDを非表示/違反報告)
ココ@ヒラ厨(プロフ) - あああああああああああああ・・・終わっちゃったよぉ。おもしかっったよお。（泣）本当におつかれ。次回作もぜったい見るね！ (2016年9月18日 23時) (レス) id: ea35fa2c7e (このIDを非表示/違反報告)
ココ@ヒラ厨(プロフ) - 返信遅くなったわ。今までしらーっとしててごめんなｗ今回もおもしろかったよ。がんば (2016年9月17日 10時) (レス) id: ea35fa2c7e (このIDを非表示/違反報告)
清香-きよか-(プロフ) - ココ@ヒラ厨さん» ありがとうございます！！明日は10時過ぎくらいにもうココの家行っちゃうから！！！！！！！ (2016年9月10日 17時) (レス) id: 84c3aa1eff (このIDを非表示/違反報告)
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