緊張 〜ky side〜 ページ9
人見知りする方ではないのだが、とにかく緊張していた。
素っ気ない態度をしてしまい、申し訳ないと思っている。
でも、彼女──Aさんは丁寧な対応をしてくれて、尚且つ優しかった。
玄関で携帯除菌ジェルで手を拭いた時も、手洗いうがいをした時も、「あ、さすが家事代行サービスの人だ」って思ったし、ハンコを探して、玄関にあるのを思い出して取りに行こうとした時も、すぐに察して、胸の前で手を振った仕草がちょっぴり、可愛いと思ってしまった。
サインをした契約書を渡すと、Aさんはざっと確認して、『では、早速作業に取り掛かります』と元気よく言った。
昨日のマ○カーを編集しようとも思ったが、俺はじっと彼女のことを見ていようと思った。
実況部屋からゲーミングチェアを引きずり出し、深く座りながら彼女の行動を注視した。別に疑ってはいないのだが、何をするんだろうってとにかく気になった。
Aさんは初めにキッチンから始めた。
髪を束ね、紫色のバンダナを頭に被り出した。その姿に、不覚にも胸がキュッとなった。
掃除道具が入ってるであろう大きな鞄から、清潔そうな布巾とスプレーみたいなものを取り出し、シンクの横に置いて、食器を洗い出した。その後、布巾とスプレーでシンク内をピカピカに洗っている。
サーっとキッチンの台を拭きながら、彼女はちらっとコンロを見ていた。そこはサッと拭いただけで終わった。俺が余り料理しないから比較的綺麗だったんだろう。
次はリビングか？
ソファに掛かっていたシャツを腕に掛けながら、リビングの様子を見回していた。
そして、不意に俺が見ていることに気付き「あっ」と驚きの声を上げた。その驚いてる様子に、俺もビクッとなった。
『気になりますか？』
「え？」
『いや、良くいらっしゃるんですよ。何をするんだろうって気になっちゃって見て来られるお客様って。──あ、これは洗濯ですか？』
あるあるなんだと知ってちょっと安心した。俺は問いに応えた、
「洗濯はいいっすよ！ ドー…先週着ようとしてたやつだったんですけど、結局着ずにバッてそこに掛けてただけなんで」
『かしこまりました。では、畳んでおきますね？』
俺は危うく、イベントのことを漏らす所だった。
彼女が俺の事を知っていたら困るからだ。
いや、俺の声と顔で、気付かない奴は居ないはず。
俺の事を知らないのか？
つーか、全世界が俺のことを知ってるわけないっか。調子に乗り過ぎかな。
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いと(プロフ) - 美李菜さん» 美李菜様、コメントありがとうございます！ キュンキュンしてくれて嬉しいです（？）続き、いつになるかは分かりませんが、折を見て書きたいと思います。最俺部分も書きたいなとは思っていますし、【レウガ】をまだ辞めてはいないのでね（笑）ありがとうございました！ (7月30日 8時) (
レス) id: 859fd3194a (このIDを非表示/違反報告)
美李菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！キュンキュンしました！良かったら続きを書いてください！楽しみにしてます！ (7月29日 22時) (レス) @page50 id: 837e5cee0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2023年6月8日 10時
