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エントランスで自己紹介した時と同じセリフを言って一礼した後、キヨは 「あぁ、はい」 と静かに言い、中へと通してくれた。
靴を脱いで揃え、持参した携帯用の除菌ジェルで手を消毒した。
『お手洗いをお借りしてもよろしいですか？』
「あぁ、どぞ」
キヨはお手洗いであろう扉を指し示し、私はその扉を開けた。
お風呂場が右にあり、その左には、引き戸式扉のトイレがあった。
ひとまず、持参した携帯ハンドソープで手を洗い、携帯うがい薬でうがいした。
何にせよ、手洗いうがいは大切だからね。
鞄からペーパータオルを取り出して、飛び散った水しぶきを吹いてから、改めて風呂場を見回した。
しっかり整理されていた。
タオルもキレイに並んでいるし、洗濯物で溜まっていたカゴも、乱雑には置かれてはいなかった。
急いで出ると、キヨが待っていてくれた。
『おまたせしました』
と言うと、キヨはコクっと頷いて先導するように先を歩いて行った。
リビングに通じるドアを通ると、息を呑む光景に目を丸くした。
ソファには服が掛かっており、テーブルにはノートパソコンと色々な書類がばら撒かれている。ちらっとキッチンを見ると、コップやら食器やらが洗われずにほっとかれたままだ。
水にはちゃんと浸しているところに育ちが垣間見えた。
綺麗好きで物が少ないと、何かの実況で言っていた気がするけどイベントがあったからか、掃除する時間も無かった様に推察できる。
『えっと』 鞄からプリントアウトした書類を取り出した。『本日は、お部屋の掃除、1週間分のお食事のストック、そしてお風呂掃除で間違いないですか？』
「はい、お願いします」
『ホームページでご覧になったかと思いますが、私たち 「レウガ家事代行サービス」 はご依頼主様の秘密を遵守致します。そのことを証明するため、こちらの契約書にご署名いただけますか？ ──あ、もちろんご不安ならば、後日、お支払いの際の領収書を証明とさせて頂きますが』
「いいえ、サインします。そこんところ、ちゃんとしたいんで」
リビングのテーブルは書くスペースが無いので、キッチンのカウンターで書いてもらった。
達筆な字でサインしたあと、彼は辺りを見回し始めた。私は咄嗟に判断した、
『あ、捺印は要りません。大丈夫ですよ？』
胸の前で手を振った。キヨは力なく 「ああ…」 と応え、契約書をこちらに向けて両手で差し出して来た。
律儀な人だなぁ。私はそう思った。
緊張 〜ky side〜→←本物だった 〜your side〜
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いと(プロフ) - 美李菜さん» 美李菜様、コメントありがとうございます！ キュンキュンしてくれて嬉しいです（？）続き、いつになるかは分かりませんが、折を見て書きたいと思います。最俺部分も書きたいなとは思っていますし、【レウガ】をまだ辞めてはいないのでね（笑）ありがとうございました！ (7月30日 8時) (
レス) id: 859fd3194a (このIDを非表示/違反報告)
美李菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！キュンキュンしました！良かったら続きを書いてください！楽しみにしてます！ (7月29日 22時) (レス) @page50 id: 837e5cee0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2023年6月8日 10時
