ゲーム ページ43
怖い顔をしてるキヨの方を振り向いたヒラさんは、恐れるでもなくキヨの名をいつもの調子で呼んだ、
「あ、キヨ〜！」
「何してんだって聞いてんだよラーヒー。Aさんといちゃつくな！」
「いちゃついてなんてないよぉ〜。俺のとこにも家事代行して欲しいなぁってお願いしようと思っただけだもん！」
「おめえの家は狭えし、時間があんだから一人で出来んだろうが！」
「うわぁ〜！ひどいキヨ！！」
ヒラさんが泣きそうな声を上げたちょうどその時、フジさんとこーすけさんがリビングに入って来た。
「あ、フジー！ こーすけぇ！」
「おぉ、おぉ、どうしたんだよラーヒー」
「どうしたどうした？」
「キヨがいじめるよぉお！！」
フジさんの後ろに隠れながら、ヒラさんが大袈裟に言った。それを受けた二人は、一斉にキヨを責め始めた。もちろん、冗談というのは語気から伝わった。
「キヨどうした？ ラーヒーいじめて楽しいかぁ？」
「見損なったわキヨ」
キヨの背中を見つめると、わなわなと震えているのが分かった。
「うぅ…何で俺が責められんだあ！！」
実況並みの声を出し、キヨは3人に向かって突進した。
「「「わぁぁ〜〜！」」」
キヨは3人それぞれのお尻や足に蹴りを入れ、脇腹を小突いた。
どれも本気ではなく、まるで子供のじゃれ合いに見えた。
『(仲いいなぁ)』
私は笑いを抑えきれなくなり、無邪気にふざける4人を見守った。
────────────────────
「なぁ、ゲームしねえ？」
リビングで談笑しているキヨが突然そう言った。私はこびり付いた冷蔵庫の汚れを取り終えて、スイッチを入れ直し、飲み物とチョコレートなどのお菓子を入れ直していた。
「Aさんもどうですか！？」
『へ…っ！？』変な声が出た。『わ、私もですか？』
そう言うと、キヨは勢いよく首を縦に振った。
4人に歩み寄りながら、私は手をモジモジとさせた。
『ゲーム…あんまりしないんですけど…』
「全然、大丈夫だよ〜！ 俺らじっきょ──」
フジさんが言いかけると、キヨが後ろからフジさんの足に向かって踵落としを食らわせた。
「ったぁ！！」
キヨを見るとフジさんを睨み付けながら首を勢いよく振った。フジさんは「あ…」と急に押し黙った。
『な、なんのゲームをするんですか？』
「マ〇カーとかどう？」
キヨが提案した。みんな「いいねー！」と賛成した。
私が最後にしたマ〇オカートはニ〇テンドーDS以来だ。
で…出来るかな？
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いと(プロフ) - 美李菜さん» 美李菜様、コメントありがとうございます！ キュンキュンしてくれて嬉しいです（？）続き、いつになるかは分かりませんが、折を見て書きたいと思います。最俺部分も書きたいなとは思っていますし、【レウガ】をまだ辞めてはいないのでね（笑）ありがとうございました！ (7月30日 8時) (
レス) id: 859fd3194a (このIDを非表示/違反報告)
美李菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！キュンキュンしました！良かったら続きを書いてください！楽しみにしてます！ (7月29日 22時) (レス) @page50 id: 837e5cee0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2023年6月8日 10時
