意外な一面 ページ42
高校の同級生特有の気取らない関係性と空気感が動画外でも同様に感じられた。
実況動画の流れで実写も観たことはあった。実況以上に仲の良さが伝わり、楽しそうにしているキヨの姿が意外に映ったっけ。
私は3人に挨拶をした後、家事代行の説明と、掃除する箇所をキヨと相談した。すると、4人は「邪魔にならないように奥の部屋に行ってます」と言って退出した。自衛がしっかりしていて何故か安心した。
『よし！』
そう気合を入れた後、私はエプロンと紫色のバンダナをつけた。
まず、キッチンに取りかかった。
リビングに入った時、異臭と消臭スプレーが混ざったような臭いが漂い、こんな環境で動画の撮影なんてしてほしくない！というオタク心が芽生えた。
確か、ちらと見たマンションの案内板には24時間ゴミ出し可能と書いてあった。
私は、飲みかけのペットボトルを洗浄しゴミ袋に詰め、お菓子の包装紙やら、ティッシュボックス等を可不燃・リサイクルに分けて部屋を出ようとした。
その時、オートロックなのを思い出した。
『キヨさん？』
私は4人が入って行ったドアをノックした。
しばらくすると、「どうしました？」と言って現れた。
『ゴミを捨てたいので、鍵をお貸し頂けませんか？』
「あ！」キヨはポンと手を叩いて部屋に戻り、「お願いします」と言って鍵を渡してくれた。
鍵束にはキヨ猫のキーホルダーが付いていてとても可愛かった。
部屋に戻り、キッチンの掃除をしているとヒラさんがリビングに入って来、人懐っこそうに話しかけて来た。
「Aさ〜ん！」
『ヒラさん、どうされました？』
「なんか手伝うことあるかなぁ〜って思ってッ」
そう言って上目で見て来た。小動物みたいで可愛かった。『実況は良いんですか？』と言いそうになったが急いで口を噤み、言葉を換えた、
『大丈夫ですよ。これが私の仕事なので』
「そっかぁ」
シュンとしながら冷蔵庫からお水を取り出した。一口飲んだ後、「ちょっと聞いていい？」と笑顔で前置きした、
「家事代行人っていくらくらい掛かるの？ 今度、俺んとこにも来てほしいなぁって思ってさ」
私は『ちょっと待っててください』と言って、両手をタオルで拭き、鞄から会社のチラシを手渡した。
「これ良かったらどうぞ」
「うわぁ、ありがとう〜！」
ヒラさんが嬉しそうにチラシを受け取った。
「何しとん？」
突然の低い声に、驚いて飛び上がった。顔を上げると、ヒラさんの後ろに怖い顔をしたキヨが立っていた。
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いと(プロフ) - 美李菜さん» 美李菜様、コメントありがとうございます！ キュンキュンしてくれて嬉しいです（？）続き、いつになるかは分かりませんが、折を見て書きたいと思います。最俺部分も書きたいなとは思っていますし、【レウガ】をまだ辞めてはいないのでね（笑）ありがとうございました！ (7月30日 8時) (
レス) id: 859fd3194a (このIDを非表示/違反報告)
美李菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！キュンキュンしました！良かったら続きを書いてください！楽しみにしてます！ (7月29日 22時) (レス) @page50 id: 837e5cee0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2023年6月8日 10時
