2話 ページ5
「諦めないって言ってましたよ、どうします？」
「どうするも何も想定外のオンパレードですよ……！ 最後のあれはなんですか」
「いやぁ、だって証拠とかあるわけないじゃないですか。だったら一番わかりやすい方法で乗り切ろうかと」
安室さんの意思を聞かずにしてしまったのは申し訳ないけど、『恋人』という間柄なら確認するのはおかしいからね。強行突破させていただきました。
「こんなことせずに付き合ったらいいじゃないですか」
安室さん見た目的にも若いし、そんなに歳も離れてないでしょ。
「僕と彼女なら十個ぐらい離れてますよ」
「…………は？ 安室さん失礼ですけど、年齢聞いてもいいです……？」
「二十九歳です」
二十九。にじゅうきゅう。……え、この人私と一歳しか変わらないの？ しかも年上。ベビーフェイスゴリラか……。
「あなたが失礼なことを考えてるのは僕でも分かりますよ。……とにかく今日も丁重に断る予定でしたが上手くいきませんでしたし、彼女が諦めるの当分先でしょうね」
「ですからAさん、僕と契約上の恋人になってください」
誰かこの人が言ってることを私に分かりやすく説明してくれ。
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「契約といっても堅苦しいものではありません。数分間の恋人を延長する、といった形です。他にもお話したいところですがこの後予定がありまして……僕の携帯の番号を教えるのでワンコールしてもらっていいですか？ 空き次第メッセージを送ります」
手の平の上に置かれた紙を見れみれば綺麗な字で安室さんの名前と電話番号が書かれている。……いや、まて、私契約上の恋人なんて承諾してないけど！？ 私がした行動のせいというとこは百も承知だけど拒否権の確認ぐらいしてほしい。
「ちなみに断れたりします……？」
「Aさんからのキスさえなければ断れたかもしれませんね」
「はは、ですよね」
･
「大変なことになってしまった……」
あのままポアロに長時間居続ける意味もないので大人しくお店を出たあと補助監督を呼びつけた。ワンコールは忘れないうちにしたので安心……安心していいのか？ まぁ、一、二ヶ月もすれば諦めるとは思うんだよね。その間任務は普通通りあるからほぼ今まで通りみたいな感じのはずだ。たまにお店に寄ったりすれば大丈夫でしょ。
この考え方が甘すぎた、ということを私はまだ知りもしなかった。
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あまね(プロフ) - 終わってた！？ (4月3日 15時) (
レス) @page26 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
口十 糸会 ＿かなえ＿ - めちゃくちゃ面白いですっ！！！これからも頑張ってください！！ずっと応援してます！！！！！！ (2022年5月5日 17時) (レス) @page6 id: 744ea465a5 (このIDを非表示/違反報告)
RIN - 面白かったです!!!!続き下さい!!!!!!!!!!! (2022年5月5日 11時) (レス) @page6 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年5月5日 2時) (レス) @page4 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おうじ | 作成日時：2022年5月4日 15時
