金髪褐色イケメンに急に彼女になってくれと言われた件について【名探偵コナン】【呪術廻戦】

11話 ページ22

「話せることは全て話しましたよね？」

　いい加減にしてほしい。全身からその空気が出ている。コナンくんも安室さんも全部分かったって顔してるからもう解決かな。

「そう言われてもですな……」

「まだ帰す訳にはいきません。犯人が帰ってしまいますから……」

　視線が一気に安室さんに注がれる。探偵とはいえ一般人の安室さんが事件解決とは警察としていかがなものか……まぁ警察は警察で毎日色んな事件を捜査してる訳だしこういうのも有り得る、のか？

「暗闇の中どうやって犯人は被害者の場所を把握したというんだね？」

「それは順をおって説明しますよ、ね、コナンくん？」

「えっ？ う、うん、新一兄ちゃんも分かったって言ってたよ！」

「今日菊池さんは新しい商品を発表する予定だった、そうですよね？ 橘さん」

「は、はいそうです……鈴木会長に相談したりしていたのでご好意で紹介していいと言ってくださったので」

　なので犯人はそのタイミングを利用した。会場全体の照明は落とされステージと菊池社長を照らす照明のみ。会場の照明が落とされた時に停電にしてしまえば数分間暗闇のままだし、被害者は照明が落ちることを知っているのでその場から動くことはない。

「照明が可笑しいと思い始めたのは鈴木財閥の方や菊池社長たち。その他の人達はざわつきの理由が知りたくて話していた、といった感じでしたね」

　そして犯人は、照明の様子を見てきてほしいと近くにいたもう一人の職員に伝え、自身は菊池社長の傍にいることにした。

「……ですよね、橘芹那さん？」

「はぁ！？ 私が犯人！？ 証拠は……どうやって私が菊池社長を刺したっていうのよ！ 明かりがないのにさせるわけないわ！」

「……簡単さ、事前に菊池社長のスーツの背中に蛍光塗料で印をつけておいたんだよ。中里さんにライトをつけるように促して自分はブラックライトで場所の確認。社長には危ないから動かないようにとでも言ってしまえばいい」

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