6話 ページ14
「も〜A先生! 飲料ゼリーは食べ物じゃないって言ってんでしょ!」
「知ってる? 最近のやつはタンパク質とか入ってるやつもあるんだよ」
「タンパク質とかが入ってたらオッケーとでも言うと思った!?」
俺なんか食べ物買ってくるから! あっという間に悠二の姿が消えてなくなる。相変わらず足が速いなぁ。
「だめだ、ただ突っ立ってるだけじゃ寝る」
現在四徹目。いやはや呪術界隈はブラックだね。いくら悠二の足が速いとはいえレジに並ぶ時間もあるわけで。五分ぐらい離れてても問題ないと思うんだよねぇ。ここ呪霊が腐るほどいるし。
「任務じゃないのに呪霊狩りするなんて勤勉だぁ」
この分の給料って出るのかな。でも帳してないから夜蛾先生に怒られるな。もうあの人に怒れるのはこりごりだからやめておこう。
「タダ働きかよ」
正義のヒーローでもないのにこんなことをしてるなんて笑えてくる。その理由が寝ないようにってのがまともじゃないが。うん、ここ辺りはもう呪霊はいないか。それじゃあ元いた場所に戻りますかね。
「……ボン、今夜の……だけど」
「分かっ……ますよ。……まで……迎えに……」
こんなところに人がいるなんてな。人気もなければ呪霊がわんさかといるってのに。体調に異変でも出てなければいいけど。……というか聞き覚えのある声が聞こえた気がしたんだけど。
「……え」
金髪に褐色の肌。聞き覚えのある声。
「安室さん……?」
隣の女性は……クリス・ヴィンヤード、か?ハリウッドの女優がこんなところでなにを……?あぁ、そうか。安室さんはクリス・ヴィンヤードと付き合っているからあんなことを言ったのか。
「A先生ー!? そんなところで何してんのー?」
下を見ればコンビニの袋を持った悠二が。袋が大きすぎるように見えるのは私だけかな? そんなに食べられないんだけど。
「……悠二、まかせた」
「ちょ、まっ、A先生!?」
耳の横で風が切れる音がする。ビルの高さはそこまで高くない。悠二なら受け止めてくれるでしょ。
「落ちるのはいいけどちゃんと言ってから落ちてよね」
「はは、ごめんね」
(バーボン? どうかしたの?)
(……いえ、聞いたことがある声が聞こえたようなきがして)
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あまね(プロフ) - 終わってた!? (4月3日 15時) (レス) @page26 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
口十 糸会 _かなえ_ - めちゃくちゃ面白いですっ!!!これからも頑張ってください!!ずっと応援してます!!!!!! (2022年5月5日 17時) (レス) @page6 id: 744ea465a5 (このIDを非表示/違反報告)
RIN - 面白かったです!!!!続き下さい!!!!!!!!!!! (2022年5月5日 11時) (レス) @page6 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年5月5日 2時) (レス) @page4 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おうじ | 作成日時:2022年5月4日 15時