【キヨ】誰にも譲るワケがない【実況者】

第七話 side : キヨ ページ9

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────やった。



今日、この時間。

Aがあの居酒屋で接客のシフトだった事、知ってた。



やっぱ、優しいよなぁ。



すぐに近づいてきて、肩まで貸して俺を運んで。

終いにはハンカチまで。





お前の背に触れてる間、思わずニヤけただろ。





一瞬触れたAのぬくもり、昔と変わらない。





…このハンカチを返すのは惜しいけど、

大事なものなら仕方ない。



それよりも、また会える。





そうだよ、ハンカチなんて比にならない、



俺はAを俺の物にするんだから。





あーもう、

早く抱きしめたいなぁ。





キヨ「…A」





スクロールされるスマートフォンのカメラロール。

そこには、



何千枚という量の彼女の写真。

ここ数週間、ずっとずっと君を追いかけてた。



もうバイトの日取りもアパートの住所も。





全部全部、わかってるからな。



バイトバイトで辛いよな、

…もうすぐ俺が救ってやるよ。





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作者 「おや？ キヨ の ようす が …？」

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