第四十四話 ページ46
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『…っ、…寒い』
あれから何時間経ったのか。外はもう真っ暗だ。
春といえど、北海道の夜は寒かった。
冷たい風が倉庫の扉の隙間から入り込み、体温をどんどん低下させていく。
…私、こんな所で死ぬのかなぁ。
こんな、暗いところで…、一人きりで。
…キヨは本当に私を迷惑に思ってたのかな。
だとしたら、申し訳なかったなぁ。
キヨ達といる時間があまりに楽しくて、
ついつい、時間を忘れてみんなと過ごしてた。
それが、ダメだったんだね。
『…ッ、…ごめ、…っき、よ、…』
そう思うと、思わず涙が出てきた。
ボロボロと零れる涙は大粒で、顔をぐしゃぐしゃにする。
────刹那、カチンッと扉から音がなった。
『！…き、…よ？』
そこに立っていたのは、紛れも無くキヨ。
息を切らしながら、私を見下ろす。
私の存在をハッキリと確認したのか、目が合うとそのまま覆い被さるように抱きしめてきた。
『なん、で、どうして、』
キヨ「馬鹿、何でお前、こんな所にいるんだよ！」
『…クラスの子に、…キヨ、に、近づくなって、』
キヨ「…は？」
『…キヨも、迷惑してる、って、』
キヨ「…っ。んなの、してねぇよ！…むしろ、お前がいない方が辛い」
『…！』
この一件以来、
私がよほど心配だったのか、キヨの方から私へ出向いた。
その様子に、私を閉じ込めた女の子は何も言えずにいるようだった。
キヨの思いは嬉しかった、
けど、同時に、
私は、嫉妬心にかられて平気で人を傷つける、
「女の子」が苦手になってしまった。
これが、後にキヨ達と別の大学、
女生徒が少ない学科のある大学へ行く理由になるのだ。
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キヨレト - badとhappy希望！！ (2016年5月16日 19時) (
レス) id: 430e5b9ee4 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊ましろ(プロフ) - とても面白いです！良ければbadとhappyの二つのエンドが見たいです。よろしくお願いします！ (2016年5月16日 7時) (レス) id: e90a2e1bb2 (このIDを非表示/違反報告)
きれあ(プロフ) - めちゃ面白いです!!毎日更新楽しみにしています。これからも更新頑張ってください! (2016年5月15日 19時) (レス) id: d3c85e9301 (このIDを非表示/違反報告)
黎(プロフ) - ヤンデレキヨ大好きなんで、更新されるたびににやけてしまいます！これからも更新頑張ってください！ (2016年5月15日 18時) (レス) id: f927c2dab1 (このIDを非表示/違反報告)
はるっちー(プロフ) - 超↑おもしろいです！ヤンデレヨーキーやばい。更新早めで嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2016年5月15日 16時) (レス) id: 3e7a2e311c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かごめ
| 作成日時：2016年5月8日 23時
