【キヨ】誰にも譲るワケがない【実況者】

第十二話 ページ14

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お洒落な洋楽の流れる清潔な店内。

シックな雰囲気の中、



ノートパソコンと向き合う青年や、


友達と語り合う女子高生、はたまたカップル。





今日の私のお仕事は、

そんなお客様に対応するレジ打ちである。



たかだかアルバイトがラテを作れるわけない。

そもそもスタバのアルバイトは自分の中では新しい方だ。



私が心がけることはひとつ、

常に、笑顔で接客！





『次のお客様、どうぞ』





…っと、次に来たのは若い男性二人組。

身長はそんなに高くない。



仲良さそう、いいなぁ、なんて思ったり。





────私はバイト三昧だしね！泣





？「ん、えーと、僕は抹茶フラペチーノ。サイズはトール」



？「じゃあ俺は…ストロベリーディライトフラペチーノ、トールで！」



？「女子っぽい」



？「だろ」



『ふふっ、こちらお会計です』





二人の会話に思わず笑みを零しつつ、

私は値段の提示されたレジを指す。





…ん？





パッと二人へ向き直ると、

ジッと私の顔を確認。そして、そのままスーッと胸のあたりの名札へ。





？「「…A！？」」



『えっ、あっ、ハイッ！？』



？「え？僕達のこと、わかんない？」



？「中学、高校同じだっただろ！





────フジ！んで、こっちがヒラ！」





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