準備 ページ20
Aside
クリスマス前日。
チキンの予約にケーキの予約を済ませ、プレゼントの最終確認も終えた。
あとは、明日の服装を決める。
髪型とかメイクも少し張り切っちゃおうかな。
なんて思いながら部屋で1人ファッションショーをしていると、コンコンとドアがノックされた。
キ「今大丈夫ー？」
A「いいよ！」
ガチャっと開くと同時に、私は服を自分の後ろに隠した。
A「どうしたの？」
キ「明日の時間どうすっかなーって思ったんだけど……後ろ、見えてるけど？笑」
A「な、なんのことでしょう〜？」
キ「ふふ。Aちゃんはどれ着ても可愛いからなぁ〜。明日の楽しみにしとくわ。」
A「そうして貰えるとありがたいかな笑」
それから明日の時間と待ち合わせ場所を決めた。
ウキウキとスケジュール帳にメモを残す。
キ「そのスケジュール帳に助けられたんだよね俺。」
A「どういうこと？」
キ「Aちゃんの誕生日。それ見なかったら知らないまんまだったからさ。助けられた。」
A「確かに言ってたかも！見えちゃったって。」
誰にも祝われないと諦めていた誕生日を、キヨくんがサプライズでお祝いしてくれた時。
私がテーブルに置き忘れたスケジュール帳を見て考えてくれたって言ってた。
A「あの日ね、私、最高の思い出になったんだ。生きてきた中で1番の幸せだった。」
キ「今は？」
A「今はずっと幸せ。」
キ「それなら良かった。」
A「当たり前だよ。」
キ「この先、喧嘩もするかもよ？Aちゃんが俺にイラッとすることもあるかもだしさ、野菜食べないこともあるかもしれないし、それでもいい？」
A「それはお互い様でしょ？私もキヨくんのことイライラさせたりするかもだし、嫌なこと言っちゃうかもだし、これからも迷惑いっぱいかけちゃうかもだしね。」
キ「ま、俺は結構なんでも許しちゃうけどな笑」
A「優しすぎるよそれは笑」
キヨくんの優しさは、最初からずっと知っている。
たぶん私が誰よりも貰っていて、誰よりも1番側で見ているから。
そして、その優しさにずっと救われているのも私。
A「好きだよ、キヨくん。」
大きな背中にギュッと抱きついて、キヨくんの存在をしっかりと確かめた。
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ゑぬ(プロフ) - り なさん» コメントありがとうございます😭 １から読んでくださって感謝でしかないです🙇♀️ 読者の方のおかげで完走出来ました！ ありがとうございました🙇♀️ (10月31日 15時) (
レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
り な(プロフ) - シリーズ1から読んでいて二人が幸せになって良かったです。完走おめでとうございます！！ (10月31日 13時) (レス) @page50 id: 916a2c7fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゑぬ | 作成日時：2022年7月23日 21時
