思い出巡り3 ページ12
Aside
ヒ「こことかお城も見えるし、いい感じじゃない?」
ヒラさんがお城が見えて、かつあまり誰もいなさそうな穴場スポットを見つけてくださる。
そこは海沿いで、綺麗に夢の国が見渡せる場所だった。
私は持って来ていたカチューシャを頭につける。
フ「お!可愛いじゃん!」
こ「これってもしかしてキヨが選んだ?」
A「そうなんです!可愛いですよね〜。」
ヒ「…キヨの趣味なんだね。」
フ「やってるなあいつ笑」
こ「そのブレスレットといい、カチューシャといい、キヨってそういうタイプなんだな笑」
どうやら昔からの友達でも、キヨくんの知らない部分があるらしく。
これは私だけの特権なのかなと嬉しく思った。
最後の夢の国が見える場所でやることは、画面の向こう側にいるであろうキヨくんにメッセージを伝えること。
手紙も書くし、写真アルバムも作るけど、やっぱり声にしても伝えたいと思った。
フ「準備はOK?」
A「はい!」
ヒ「回すね〜。」
こーすけさんの合図で話し始める。
拾ってもらったあの日から、今日までの感謝を。
たくさん迷惑をかけて困らせたことへの謝罪と。
これからも一緒に居たいというワガママと。
A「終わり〜!笑」
私の言葉で録画が止められる。
3人を見ると、なんだか嬉しそうだった。
フ「キヨはさ、本当に幸せ者だよ。」
こ「これは絶対キヨ泣くぞ!笑」
ヒ「素敵なメッセージだったよ。なんか俺も泣いちゃいそう笑」
A「何でですか笑 でも、キヨくんが幸せなら嬉しいです。絶対私の方が幸せいただいてますけどね?」
こ「そんなことないと思う。」
フ「そうそう。同じぐらいキヨもAちゃんから幸せ貰ってると思うよ?」
ヒ「だって、いつも最俺で集まったらAちゃんの話してるもんね。すっごい幸せそうなんだよね、その時の顔が。」
同じ気持ちなら嬉しい。
気持ちの大きさなんて測るものじゃないと思うし、競うものでもないと思うけど。
同じぐらい大きくあってくれるなら、私も幸せだ。
フ「さてと、キヨも待ってるし帰りますか!」
A「はい!みなさん、2日間もお手伝い頂きありがとうございました!」
ヒ「全然いいよ〜。動画出来たら見せてね。」
こ「俺にも見せて。楽しみだわ〜。」
フ「また何かあったらいつでも頼ってよ。力になるからさ。」
優しい言葉に少し涙が出かけたが、それを飲み込みニコリと笑った。
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ゑぬ(プロフ) - り なさん» コメントありがとうございます😭 1から読んでくださって感謝でしかないです🙇♀️ 読者の方のおかげで完走出来ました! ありがとうございました🙇♀️ (10月31日 15時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
り な(プロフ) - シリーズ1から読んでいて二人が幸せになって良かったです。完走おめでとうございます!! (10月31日 13時) (レス) @page50 id: 916a2c7fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゑぬ | 作成日時:2022年7月23日 21時