話がある ページ6
キヨside
電話越しに鍵の開く音が聞こえたかと思うと、Aちゃんとの通話が切れた。
吉原くんが帰ってきたんだと察する。
ガ「今ので良かったの？ま、キヨらしいけど。」
牛「結構強引にいったな。」
レ「いつも以上にね。」
3人は呆れてるのか心配しているのかわからない反応をする。強引なのはいつもの事。
言葉にしないとAちゃんは救えないだろ。
キ「明日、吉原くんと話してくるわ。もしバラされてもちゃんと俺がみんなに説明する。協力だけして欲しい。」
牛「はいはい、わーったよ。」
ガ「おじさん達に任せなさい！」
レ「俺も仲良くなれたAちゃんには幸せになって貰いたいしね。」
なんやかんや俺に協力してくれるこの3人がやっぱり好きだなと思う。口には出さないけど。
翌日。俺はAちゃんがバイトを終わる時間帯にカフェに向かった。
A「いらっしゃいませ…。」
Aちゃんが出て行ってからもう2週間程経っていた。無闇に会うことをしなかったため、会うのは久しぶりだ。
少し痩せた気がする。それに無理に笑顔を作っている。わかる。Aちゃんのもっと目を細めて楽しそうに笑う顔を知っているから。
キ「久しぶり。吉原くんと話に来た。」
A「…ごめんなさい、私のせいで。…お席ご案内します。」
必死に震える手を抑えているAちゃんの姿が、初めて会った時の姿と重なる。痛々しい気持ちになる。
A「今日は吉原くんも早く終わるので…。」
キ「ありがとう。Aちゃん、今日は俺ん家に帰っておいで。ちゃんと話するから。大丈夫。」
落ち着けるように言葉を掛ける。彼女はゆっくり頷き、「ごゆっくりどうぞ」とカウンターへ行ってしまった。
スタッフルームから仕事を終えた2人が出てきた。
それを見計らい、俺は吉原くんに声を掛ける。
キ「あの。ちょっと話があるんだけど、時間いい？」
吉原「キヨさん、お久しぶりです。これから彼女とデートなので…。」
俺はそう言う吉原くんの傍からAちゃんを引き離す。そのまま、背中に隠すようにする。
吉原「…なんですか。俺の彼女ですよ。」
キ「付き合ってて、彼女が楽しそうにしてたことある？」
吉原「そりゃ付き合ってるんですから、ありますよ。」
キ「本当にそう？」
Aちゃんに問いかけると首を横に振る。
A「楽しいことなんて…ないです。」
冷静に、落ち着いて、話をしようか。
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えぬ(プロフ) - RX-00さん» 最初から読んでくださってありがとうございます！会話部分は勢いで書いていて、私の中のキヨくんの叫びが出ちゃいました笑 これからも楽しんで頂けるように書いていきますので、ぜひ、よろしくお願いします🙇♀️ (2022年7月20日 16時) (
レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
RX-00(プロフ) - 初めまして。パート1から読んでます。キヨくんの発言する言葉ひとつひとつがキヨくんの声で脳内再生されて、毎回笑わせてもらっています！「ガッチさんにときめかないで！」が個人的に大好きです(笑) (2022年7月20日 16時) (レス) @page47 id: d76f713c2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えぬ | 作成日時：2022年6月5日 21時
