[ky]猫の猫2

手の動画 ページ49

キヨside
朝起きたら声が出なかった。
うがいしたらどうにかなると思ったけど、ガッスガスのまま。
Aちゃんに心配かけたくなくて頷いたりしてたけど、すぐにバレてしまった。
普段はちょっとおっとりしているのに、そういう所はなかなか鋭い。
病院に着いてきてくれて、俺の状態を素早く先生に伝えてくれた。
頼もしいAちゃんは、かなりかっこいい。
これ以上かっこよくなられるのは困るけど。






A「じゃあ、2人であまり声を出さず出来るゲームってことでオセロしよう！」

キ『おー！』


ほぼ真上にカメラをセットし、オセロの板を置く。
手だけが映るようにして、俺はペンとスケッチブックを用意。
これで会話をすることに。


A「録画ボタン押すね！…はい！」


録画開始の合図。
それと共に、俺はスケッチブックに書いた文字を映す。


A「なになにー？"声が出ないから動画はお休みです"って違うじゃん！今から撮るじゃん！笑」

キ『間違えました。オセロします。』

A「びっくりしたよ〜笑」

キ『反応可愛かった』

A「もう！やるよ！」



動画開始早々からわちゃわちゃする。
反応が可愛いから、つい視聴者に見せつけてしまう。
でも、仕方ないよな。許せ。


A「あ、すごい！ここ取れた！」


Aちゃんは角を取って俺の色を総取りしていく。
俺は声が出そうになりつつも、手で必死に抵抗。


A「もう取っちゃったもーん。ほら、次キヨくんだよ。」

キ『この試合、ノーカンにしてもいい？』

A「ダメ！笑」

キ『こんなの俺の負けじゃん！』

A「そうだよ〜キヨくんの負け！私1勝ね？」

キ『くそー！！』


結局この後2ゲームしたけど、2ゲームとも負けてしまった。
3敗、ストレート負け。


A「結果はこうなりました〜。3勝0敗で私の勝ち！」

キ『なんで俺負けたの？』

A「わかんないな〜。」

キ『今度リベンジする！』

A「望むところ！笑」

キ『鍛えよ』

A「他のゲームでは私負けちゃうからね。勝てて嬉しい！」

キ『可愛いからもうなんでもいいわ』

A「キヨくん可愛いって言い過ぎて、そろそろ捕まりそう。」

キ『なんの心配してんの笑』


自由に声が出せなくて不憫だけど、ほのぼのとAちゃんとアナログゲームが出来て楽しかった。
この動画あげたら、またAちゃん人気が上がんだろうな〜。
早く声治さねぇと。

作者より→←声出てないよ？

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