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渡「ミスった靴忘れた、」



阿「明日NHKでリハだよ」



渡「取りに戻るわ、先帰ってて」










みんなに背を向けて忘れ物を取りに戻る






靴を持って帰ろうと廊下を歩いてたら











「お母さん、ごめんね」










声が聞こえた






目覚めたのかとなぜか安心した











母「なんで言わなかったの?」





「私がジャニーズに居ていいって、思いたいの…」










Aとお母さんとの会話は距離がある俺からしたら少し難しい話だった













母「充分だと思うよ?あんなにみんなから愛されてるんだから」





「みんな好きだよ、みんな凄いし」




母「渡辺くんも?」








 


急に俺の名前が出たからビックリして耳をすませると




 










「渡辺はほんとにすごい。とにかく歌がうまくて、高音とか声量とかロングトーンが綺麗でさ。ダンスだってうまいしアクロバットもできるから」









 



褒められた、怖いくらいに。















カッと体温が上がるのを感じて冷えた手を頬に当てた














母「認めてほしいんでしょ?渡辺くんにも」







「そうなのかも、」














認めてないんじゃない、






心のどこかでは認めてる俺が素直にすごいって言えなくてあんな態度取ってんだよ。



















今日倒れた原因に少しでも俺が関わってたのならこれから一生かけてこっそり償っていこうってその時決めた。

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作者名:めかぶ | 作成日時:2022年9月15日 17時

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