原石の姫と雪男たち (ページ4)

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昔話ページ4

2006年世間がざわついたジャニーズ初女の子が入所

ジャニーさんがプロデュースした女性グループはあったもののジャニーズ事務所で男に混ざって活動することとなったのは彼女が最初で最後

賛否両論、もちろん事務所内でも様々な意見が飛び交った

ジャニーさんは何考えてるんだ

誰もがそう思った。

入所してすぐはダンスも特別上手いわけでもないしたいした異彩ぶりは発揮せずにいた。

ジャ「なんでマイク持たせないの？！Youはマイク持たないと！」

「え、あ、はい」

ダンスレッスンに乱入してきたジャニーさんはそう言って満足そうに

ジャ「Youがジャニーズ事務所を変えるんだよ」

と当時10歳の女の子に言うには重たすぎる言葉を吐き捨てて去っていった

スタッフ「歌える？この曲」

「はい、歌えます。」

10歳の女の子に何ができるんだ、大したことないだろ
大人も、周りのjr.もそう思ってた

「君が一瞬でも、いなくなると僕は不安になるのさ、、」

スタッフ「えっ」

たったワンフレーズ歌っただけ

その瞬間、大半の人はジャニーさんの考えてることを理解した、そう現在の社長は言う。

10歳の歌唱力ではない歌声に認めざる得ない大人たち

それからと言うものマイクを持つ機会が増えた

当の本人もメキメキと頭角を現し中学に上がる頃にはjr.のドンと言われた慎太郎と共にユニットを組んだりもした

そして2009年にはブザービート～崖っぷちのヒーロー～に出演し山下智久の妹役を演じた

それ以降お芝居の仕事が増え

2013年には大人気の朝ドラにあまちゃんに出演

時の人となっていた彼女はジャニーズのタレントとしても手を抜かなかった

その頃にはもう彼女を受け入れる人が増えていて、妹のように可愛がる人、友達のように接する人、それぞれ彼女との距離感を掴みつつあるなかで、いつまで経ってもぶつかり合っていたのは渡辺だった。