原石の姫と雪男たち (ページ24)

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渡「なんでわかんねぇかな」

あーもう。と頭をかくしょっぴーに

ずっと黙ってた幼馴染様が動いた

舘「翔太、あんな言い方じゃわかるわけないよ。俺らには言いたいこともわかるし、やった人にイライラする気持ちもわかる。でもあれじゃAを責めてるようにしか聞こえなかったよ。気付けなかった俺らが責められるべきだだし最後の言葉は良くない。」

ぐうの音も出ないしょっぴーはその場にしゃがみ込んだ

渡「あいつが誰よりもしんどい思いしてるってわかってんのに…俺らってそんな頼りないかな？」

北「頼りないでしょ。ヒーローじゃあるまいし。しかもこんだけ一緒にいて誰一人気付けなかったわけだし。Aは言わないんじゃなくて気軽に言えないんじゃないの？そんな雰囲気を俺らは無意識に作っちゃってるんだよ」

少し冷たい言い方をしたけど俺の言葉にみんな納得したかのような表情をしてる

慎「さ、北斗出番だよ」

北「んー」

ジェ「行ってらっしゃい」

高「もう泣いてないと思うけどいちおうタオルとか持って行って」

京「辞めるとか言わなきゃいいけど」

場の雰囲気を少し明るくしようと立ち上がったこいつらは心なしか頼もしかった。