原石の姫と雪男たち (ページ15)

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あべべページ15

渡辺

俺と仲良くなるにつれてAは阿部ちゃんとも仲良くなっていってる気がする、

というか距離感が近くなってる。

今だって…

「ねね、あべべこの前のクイズ番組見たよ〜かっこよかった！」

阿「ほんと？！かっこよかったの？やったぁ」

なんて耳だけで聞けば他愛もない会話だけど

実際話してる2人を見てみると

阿部ちゃんの膝の上にAが乗ってる状態

どちらかと言えば阿部ちゃんが無理矢理Aを膝に乗せてたけど。

まぁ実質阿部ちゃんは学業で休んでた時以外はふっか並みにAの事面倒見てたし休んでる期間でも気にかけてたみたい。

中学とか高校の時は課題とかも教えてもらってたりしてたし俺より仲良い歴は長い。

けど、あんなに仲良いふっかにさえ敬語なのになぜか俺と阿部ちゃんにはタメ口聞くこのガキ

「あのさ、あべべこの前話したお店あるじゃん」

阿「あー、海鮮居酒屋だっけ！」

「今度行こ！」
　

阿「え、ほんとに？！」

楽屋の隅で眺めてたら隣に座ってたこーじが

　

向「なにしょっぴー、Aちゃんとられて妬いてんの？」

そんなことを聞いてきた

渡「そんなわけねーわw」

深「まあAは最終的になべのとこくるから」

スマホと睨めっこしてゲームをしてるふっかはそう言ってニヤッとしてる

でもふっかの言う通りこいつは来る

「うん！大我も誘ってるから！」

阿「あっ、きょもね、」

「そ！また連絡する！」

2人じゃなくて少し悔しそうな阿部ちゃんをよそにピョコンと立ち上がって歩いてきた。

ほらね？どうやら俺はこいつの特別枠らしい。