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渡辺
「しないよ。」
嫉妬はしないと目の前で断言された。
いつもなら嫉妬されるのはめんどいし無理って思ってたのに男と話してて、ふっかや阿部ちゃんは俺より先にチョコもらってたり、
嫉妬するの俺だけなの？
なんて女々しいこと考えてしまってちょっとイライラ。
マジでガキだわ、って自分でも思う。
嫉妬してほしいなんて言えないし。
嫉妬してるとも言えない。
こんなの初めてでどうしたらいいかわからなくて気づけば昼休み
普通に話したい、
手繋いで購買行きたい…
抱きしめてキスして一緒に笑いたい…
考えれば考えるほど好きになっていく。
苦しい。
深「しょーたー？なんか呼ばれてるよ？」
渡「ん？」
教室の外を見れば妹の友達がいた。
妹は別の高校だけどたまたま同じになってその子はふっかの部活のマネージャーでふっかに絶賛片思い中。
チョコ渡したんだ？？なんていじると
やめてよ！って照れてる。
女「これ、翔太くんの。賄賂ね。」
渡「賄賂ww」
女「彼女できたんでしょ？もらった？」
渡「…まだ。」
女「あー、それは放課後に2人っきりになってから〜ってパターンねー？アツアツじゃん！」
そのパターン、考えてなかった…
しばらく話してるとAが教室から出て行くのが見えた
一瞬見えた顔が見たことないくらい悲しい顔をしててなぜか俺の胸が痛くなる
渡「A…？」
声をかけても足が止まることはなくトイレに入っていった
渡「ごめん、ちょっと行くわ」
女「あぁうん、辰哉先輩に感想聞いといて！」
渡「おん、じゃあな」
何かあったのか心配になって女子トイレの前で待つことにした。
俺のせいだけど、なんとなく気まずい雰囲気はあったし何話そうか迷ってたらAが出てきた。
渡「A？」
「なに…？」
渡「…サボろ」
「えっ？」
卒業間近だし出席率なんて関係ない。
今はAの方が大事。Aの手を引いて人目のつかない非常階段に向かった。
いつもなら握り返してくれる手も今は無抵抗。
俺が力を抜けば離れてしまう。
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めかぶ(プロフ) - 琉衣さん» お読みいただきありがとうございます！すごく嬉しいです☺︎ (2022年10月6日 8時) (
レス) id: 5689c34dbb (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - 初めまして読ませて頂きました！ハマりました！ (2022年10月6日 6時) (レス) id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めかぶ | 作成日時：2022年9月20日 5時
