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○嘘告してみた ページ7

«キヨ»※学パロ

「何回目だよ。」

「気付いちゃった?」と後ろで手を絡めて悪戯っぽく舌を出した貴女の頭を、呆れたように彼は軽く教科書で叩きました。かなり前からしている彼への嘘告白。でもそれは予行練習で。初めて確かに彼に告白した時返事の内容が怖くて嘘だ、と言ってしまったのです。我ながら何てことをと思いましたが、後にも引けず本気で言える日までこうして彼に嘘でも本当でもある告白を続けているのです。「なんでずっと続けてんの?」「…キヨに、ちゃんと告白したくて。」「また…っ」階段を上っている彼の問いに、立ち止まって答えた声は自分でも分かるくらい震えていました。嘘だろ、と言おうとした彼は貴女の真剣な表情で分かったようです。「俺も好き。」予行練習、いらなかったですね。

«レトルト»

「…ごめん…。」

嘘の告白のあと、電話越しに聞こえた消え入るような声。表情は分かりませんが、こっちが申し訳なくなるくらい苦しそうな辛そうな声でした。そのせいでしょうか、自分も胸が締まって苦しくなりました。「レトさ、ごめん嘘。」ネタばらしのあとの少しの沈黙。「…ぇ、あ、嘘!?恥ずかし!!」からの、テンパる彼の声が聞こえて思わず笑ってしまいました。「…ね、理由聞いていい?」両者落ち着いたタイミングで切り出した貴女。再び沈黙が流れ、彼は答えました。「…Aちゃんのことは好きだけど、それは友達として。大事な友達の女の子。」「…そっか。」女の子として意識はしてくれているのに、友達止まり。それは嬉しくもあり、悲しくて。そして貴女はそこで初めて彼への気持ちを自覚するのです。

«牛沢»

「嘘だろ。」

打ち上げの帰り道、家が近くの貴女たちは歩いて帰ることに。夜道を並んで歩いく途中、突然思い付いた嘘の告白。さっそく試すものだと、その場に立ち止まると彼はそれに気付き「どうした?」と聞いてきました。そして、定番の言葉を放った貴女の告白を嘘だと見破った彼は、遠慮なくそう切り捨てました。驚いて思わず目を見開く貴女に、彼は喉を鳴らして笑い「ほら、正解。」再び歩き出しました。「ほ、本当だったらどうするの!めっちゃ失礼だけど!」「Aからの告白はないな。あっても分かるし。」怒りながら隣に並んだ貴女ですが、都会なのに弱々しい光の街灯の明かりに照らされた彼の表情は、とても切なそうでした。

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花音(プロフ) - 初めまして♪どの話しも胸キュンしました( *´艸`) (2022年7月8日 12時) (レス) @page22 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうりの糠漬け - リクエストよろしければ、「殺されてみた」が見たいです! (2022年5月24日 22時) (レス) id: 633aa1b5d3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぅー - リクで電マ、ローターでお仕置き (2022年4月23日 21時) (レス) @page15 id: f68ffa5c6a (このIDを非表示/違反報告)
Aoao___soda(プロフ) - リクエストいいですか?「頭痛で寝込んでみた」見たいです! (2022年1月14日 20時) (レス) id: fbbf5a4302 (このIDを非表示/違反報告)
るゆ - めっちゃこの作品好きです...話の書き方が好みです!これからも無理せず更新してくれると嬉しいです...。出来ればで大丈夫なんですが、リクエストで嫉妬してみたをやって欲しいです! (2021年12月28日 17時) (レス) id: 360678e429 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまごアイス | 作成日時:2021年10月14日 19時

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