可愛げ。 ページ45
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今日は父さんも母さんも、残業だから帰りがとても遅い。
だから、それを言い訳に先生の家にいる。
けど。
キ「ごめんって。」
『…』
キ「…何も言わないの一番キツいんですけど。」
先生の家のクッションに顔を埋めたまま、私は無視を続ける。
何でこんなことになっているかというと、
それは今日の学校での出来事。
たまたま廊下をフジ君と歩いていると、
視線の先に先生がいて。
女子生徒に囲まれて嬉しそうな顔をしていたのだ。
手作りお菓子までもらっちゃって。
簡単に言えば、嫉妬です。
キ「いやあ…俺だって男だもん。可愛い女の子からお菓子貰えたら嬉しいっしょ。
つい笑顔になってしまったといいますか…。」
『…』
キ「…ったく、お前は可愛げがねえなあ。」
『！』
キ「まだあの女子達の方が、せんせ〜って、可愛げあったぞ。」
『っ…ふざけんな…』
キ「出た、口癖。」
なにその態度。
そりゃあ、あんなんで嫉妬なんて正直醜いかもしれないけど。
…一応、私の彼氏なのに。
『…はあ。もういい、分かった。
先生はああいう媚び売る女の方が好きなんでしょ。
私なんて正反対ですから。可愛げなくて当然。』
キ「媚びって…お前言い方考えろよ。」
『…帰る。』
何であの子達を庇うの？
…優しいからか。先生、何だかんだ言って誰にでも優しいもんね。
結構、悔しくて。
滲む視界でここを出ようと扉を開けようとすれば、ぐ、と腕を引かれて先生に倒れ込む。
先生の上に、私が乗っている。
キ「…泣かせるつもりはなかったんですけど。」
『泣いてないんですけど。』
キ「嘘つくな。じゃあ何で目赤いの。あと、ウルウルしてるのなんで？」
『…分かってるなら聞くな。』
キ「ごめんごめん。お前の嫉妬が可愛すぎて、だいぶ意地悪した。」
ごめんなー、と先生は体制を起こし、
そのまま私を抱きしめた。
『…で、どうなの。可愛げない私は嫌いなの？』
キ「嫌いなわけねえだろ。それも含めてAだ。愛してる。」
『！…それは早すぎ。』
キ「いいだろ。思ったことだから。」
そのまま唇を重ねてきて、私の頭を撫でている。
…なんか、操られた気分。
『…嫉妬って、どう思う？』
キ「過剰なのは無理だけど、お前ぐらいのは可愛げがあって好き。」
『可愛げないって言ったやつは誰？』
キ「嘘に決まってんだろ。可愛い、A。」
『〜っ、もういい！』
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かっちゃん(プロフ) - いやー素晴らしいですね、キヨさんとかレトさんが先生とかいいですね。しかもあんなにフレンドリー主人公ちゃんが羨ましいです。最後まで読んじゃいました。一日で。まだまだキヨさんのファンになって浅いですがよろしくお願いします。あとフォローさせて頂きました。 (2019年8月5日 22時) (
レス) id: 0390fdff66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか - うわーーー最高ーー！ (2019年5月25日 0時) (レス) id: 396d649605 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - うわーーー最高ーー！ (2019年5月25日 0時) (レス) id: 396d649605 (このIDを非表示/違反報告)
玲愛(プロフ) - SEAN◎さん» よかったです〜！！！ (2019年5月5日 1時) (レス) id: 5be1506abf (このIDを非表示/違反報告)
SEAN◎(プロフ) - 彩花さん» 了解です！わざわざありがとうございます...！ (2019年5月3日 22時) (レス) id: c8750bacb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEAN◎
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/SEANH1/
作成日時：2019年3月5日 22時
