秘密を持つ悪い大人。 ページ5
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―――キス？
『は…？何言ってんの…？』
キ「俺の弱点だって。キス。」
『いや、は？頭おかしいわけ…？』
キ「どうすんの、キスしてくれんの？」
手が私の方に伸びてくるのが見えて、咄嗟にこいつから離れた。
あーあ、と残念そうな声を出しているのは知らない。
キ「ちぇっ。弱点キスって言ったらキスしてくれると思ったなけどなー。」
『…やっぱり頭おかしいんでしょ。』
キ「ぜーんぜん、平常ですけど。」
ダメだ、この人のペースについて行けない。
そう思った時、予鈴が鳴った。
嘘でしょ、私お昼食べてないのに…。
『あんたのせいでお昼食べれなかったんだけど？』
キ「お前この前より口悪くなってない？」
『あんたみたいな人に敬語使いたくないから。』
キ「せめてキヨ先生って呼べよ。」
私のお昼事情はどうでもいいのか、ガチャンと扉の鍵を開けて、
チラ、と周りを見てどーぞ、と私を先に部屋から出した。
…まあ確かに、今の状況見られたら厄介だし。
そういう気遣いはありがたいんだけど。
『…あんたってさ、生徒に恋したことある？』
キ「なんで？」
『私のこと好きって言ってるけどさ、絶対初めてじゃないでしょ。』
そう言ったが、返事が返って来ない。
無視されてる？
そう思ってねえ、と声をかけようとするも、両目を手で塞がれて視界が真っ暗になった。
キ「さあ？そんなの知らねえ。
つーか、教師が生徒に恋していいわけねえだろ。」
『…自覚あるなら、私のこと忘れてもらいたいんだけど。』
キ「お前は別だから。」
…なんだろ、視界が暗くなって聴覚が敏感になっているのか、
いつもより声のトーンが低いというか。
元気がないように思えた。
何かあったのか？
と思ったけど、そんなこと私には関係ない。
『…先生、秘密沢山持ってそう。』
キ「持ってるよ？悪い大人だから。」
『そこは自覚してるんだ。』
キ「…あ、待って、なんかついてる。」
そう言って、目を塞がれたまま、
頬に手が触れた。
するとようやく視界が明るくなった。
キ「あ、あと一分で授業じゃん。」
『は！？先言ってよ、移動教室なのに…！！』
先生のことは無視して、自分の教室へと急いだ。
…さっきの、手の感覚とは少し違った気がする。気のせいか。
「…っは、気づいてんのか気づいてないのか。
自分からキスしたいって思ったの、初めてかも。」
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かっちゃん(プロフ) - いやー素晴らしいですね、キヨさんとかレトさんが先生とかいいですね。しかもあんなにフレンドリー主人公ちゃんが羨ましいです。最後まで読んじゃいました。一日で。まだまだキヨさんのファンになって浅いですがよろしくお願いします。あとフォローさせて頂きました。 (2019年8月5日 22時) (
レス) id: 0390fdff66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか - うわーーー最高ーー！ (2019年5月25日 0時) (レス) id: 396d649605 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - うわーーー最高ーー！ (2019年5月25日 0時) (レス) id: 396d649605 (このIDを非表示/違反報告)
玲愛(プロフ) - SEAN◎さん» よかったです〜！！！ (2019年5月5日 1時) (レス) id: 5be1506abf (このIDを非表示/違反報告)
SEAN◎(プロフ) - 彩花さん» 了解です！わざわざありがとうございます...！ (2019年5月3日 22時) (レス) id: c8750bacb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEAN◎
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/SEANH1/
作成日時：2019年3月5日 22時
