今日だけは。 ページ33
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朝母さんに叩き起こされて気がついた。
今日は全然土曜日じゃない、金曜日だった。
身体だっる…。
試しに熱を測ってみると、まだ微熱だった。
『今日レト先生の授業あるし…出たいなあ…。
午前中だけ出ようかな。』
うん、そうしよう。
そう思って学校に行ったはいいものの、
体はものすごくだるい。
フ「A、大丈夫？具合悪そう。」
『具合悪いんだよね。』
フ「は！？何で学校来てんの…！」
『大丈夫、午前で帰るから。生物は絶対受けたいの。』
レト先生の授業は四時間目。
そこまで耐えれば…。
と思っても体はだるいし、
三時間はほぼ寝て受けてしまった。
四時間目の生物も無事に終わり、皆が教室へ戻って行くも、
私だけ戻らなかった。
レ「戻らないん？」
『…帰る。』
レ「帰る？用事でもあるん？」
『…実は今熱あんの。』
レ「は！？バカじゃないの！？
すぐ両親に電話…って、どっちも仕事か…。」
『レト先生の授業だけは受けたかったの。』
レ「ほんまにアホ。俺が送ってってもええけど…」
ぶつぶつ言って考え事をしているレト先生とはよそに、
私は冷たい机に頬を押し当てていた。
すると、生物室の扉が開いた。
キ「あ…」
『…』
キ「…違う。お前に会いに来たんじゃなくて。
レトさんに、用事…あって。」
『…そ。』
何期待してんだって。
私のために会いに来るはずないじゃん。
自分で会いたくないって言っておいて、
何でこんなに会いたがってんの。
レ「どしたー？今忙しいねん。」
キ「何で。」
レ「Aちゃん、熱あるんやって。」
キ「は…？」
『余計なこと言わなくていいって…。
べつに、大丈夫だし…。』
レ「どこが大丈夫なん、顔真っ赤にして。」
『レト先生母さんみたい…。』
とりあえず本当に早く帰りたい…。
もういっそ歩いて帰るか。
『せんせ、私歩いて帰る。』
レ「何考えてるん、絶対あかんで。」
『ええ…』
キ「っ、送るだけなら、俺でもいいんじゃねえの。」
『…』
キ「俺午後から授業ねえし。…なあ。」
レ「…そうしてもらった方がええと思うけどな。
もう意識朦朧やろ？」
『…じゃあ、お願い、します。』
正直今レト先生の言う通りなのだ。
ふわふわしてる。
レ「今日確か白石先生休みやろ？大丈夫や。安心し。」
『え…。』
その言葉に安心してか、身体の力が一気に抜けた。
そこから記憶はない。
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かっちゃん(プロフ) - いやー素晴らしいですね、キヨさんとかレトさんが先生とかいいですね。しかもあんなにフレンドリー主人公ちゃんが羨ましいです。最後まで読んじゃいました。一日で。まだまだキヨさんのファンになって浅いですがよろしくお願いします。あとフォローさせて頂きました。 (2019年8月5日 22時) (
レス) id: 0390fdff66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか - うわーーー最高ーー！ (2019年5月25日 0時) (レス) id: 396d649605 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - うわーーー最高ーー！ (2019年5月25日 0時) (レス) id: 396d649605 (このIDを非表示/違反報告)
玲愛(プロフ) - SEAN◎さん» よかったです〜！！！ (2019年5月5日 1時) (レス) id: 5be1506abf (このIDを非表示/違反報告)
SEAN◎(プロフ) - 彩花さん» 了解です！わざわざありがとうございます...！ (2019年5月3日 22時) (レス) id: c8750bacb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEAN◎
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/SEANH1/
作成日時：2019年3月5日 22時
