○プロポーズされてみた【uszw】 ページ37
「おはよー…ってやっぱ起きてないか。」
今日は久しぶりの平日休み。顔を洗ってリビングにそろーっと入ったが、彼は起きていなかった。彼のことだ、さながら夜通しあの人たちとゲームでもしていたのだろう。そう考えると、あの人たちも毎日プレイされているゲームでさえも羨ましくなってくる。まぁ、彼が私に気を遣っているのは分かっているんだけど、ね。
私は自分の朝ごはんを作ろうとキッチンに立った。彼はきっと昼頃に起きてくるだろうと踏んで一人分の朝食を作ったのだが。
「おはよ、」
「え、あ、おはよ！」
彼がリビングに入ってきた時は思わず声が出てしまった。普段の彼ならいぶかしげにこちらを見てくるはずだが、まだ意識がはっきりしていない彼は「顔洗ってくる」と目を擦りながら洗面所へと足を向けた。
…何か用でもあるのだろうか。頭の中でそう考えていると彼が戻ってきた。
「あ、朝ごはん食べるよね？」
「うん。手伝う。」
彼は私の隣に並んで一言そう言うと私がしようと思っていた作業をこなしていく。呆然としていたがはっとして三度手を動かしたが、心はじんわりと色付くように暖かくなった。
「「いただきます。」」
手を合わせた私達の声が揃う。こうやって一緒に食べるのも久しぶりだ、と思ったところで先程の疑問を思い出した。
「今日、なんかあるの？言ってくれたらギリギリで起こしたのに。」
「あーいや…今日A休みだし平日で人目も少ないだろうから出掛けようかな、と。」
歯切れが悪い彼から飛び出した言葉に驚きを隠せなかった。心臓がキュッと締まって少し苦しかった。…この人はなんでいつも気付くのだろう。
「…うん、後でどこ行くか決めよう？」
その言葉に彼は安心したように微笑んで頷いた。久しぶりのお出掛けにどこへ行こうか考えながら朝食を食べ終わり、キッチンに立った私は彼の言葉を聞いて頭が真っ白になった。
「あのさ、結婚しない？」
「…ぇ」
「こうやって一緒に朝ごはん作って食べて、どこ行く？って決めて…こんな幸せ一生Aと過ごせたらと思って、さ。」
ある程度離れていてもしっかり届く彼の声。こちらを見ていない彼だけど、声は真剣さと緊張を含んでいて冗談じゃないのは簡単に分かった。
…やっぱりどうして彼は気付いてくれるのだろう。
「…じゃあ、今日は指輪見に行きたいな。」
そう微笑んだ私に彼はすごく嬉しそうな幸せそうな笑みを浮かべて頷いた。
それから案外色々早くに終わって彼と同じ名字になるのはあと1か月ちょっとあとの話。
○浮気してみたorされてみた→←○プロポーズされてみた2【rtrt】
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たまごアイス(プロフ) - 箱さん» コメントありがとうございます！いえいえ全然。それならよかったです(笑)これからもどうぞよろしくお願いします。 (2021年11月3日 0時) (
レス) id: 84c9dfda6b (このIDを非表示/違反報告)
箱 - お礼が遅れてしまいすみません。リクエストのやつ書いてくださりありがとうございました！期待以上で画面の前で悶えてました(笑) これからも楽しく読ませて頂きますね！ (2021年11月2日 21時) (レス) @page5 id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
たまごアイス(プロフ) - 匿名希望さん» コメントありがとうございます！思い付いたものをただ文章にしているだけなので、そう言っていただけて安心です^^ (2021年9月4日 17時) (レス) id: 84c9dfda6b (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 個人個人の特徴を捉えれていて素晴らしい。 (2021年9月4日 17時) (レス) id: 7d746d30e5 (このIDを非表示/違反報告)
たまごアイス(プロフ) - 雪月花さん» コメントありがとうございます！ええ、私の作品がモチベに！嬉しい！！『抱きしめてみた』ですね、了解致しました！書くのは続編に回ってしまいます、すみません、、 ありがとうございます、雪月花さんもどうかお気をつけて！ (2021年8月16日 17時) (レス) id: 84c9dfda6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまごアイス | 作成日時：2021年7月15日 21時
