ずるい。【rtrt】 ページ15
彼女の前世は、きっと犬なんじゃないか、としょっちゅう思う。
「ね、レトさん！」
リビングでパソコンを見ている俺に駆け寄ってきたAは、後ろから抱き着いてスマホの画面を見せてきた。
「この服とこの服、どっちがいいー？」
「最初の方かな。どしたん？」
「レトさんとお出掛けする服〜」
部屋に戻っていくAは嬉しそうにそう言った。
食べ物をあげたらすーぐなつくし、人の裏の顔があるなんて疑いもしないし、甘えたですぐくっついてくる。
そんなAは好きやけど、やっぱり心配で。
ある日、実況を撮る為にキヨくんが家にやって来た。
「お邪魔しまー…って、もしかして例の？」
「そ、俺の彼女の。」
「あーぽいわー」
「？」
俺とAが出迎えたんやけど、キヨくんはAを見て納得したみたいだった。
前にこんな彼女がおるっていうのは言っとったからな。もちろん、それをAは知らないので、首を傾げて俺とキヨくんを交互に見てる。
それから、俺はやらなきゃいけないことがあったから部屋に入ったんだけど、楽しそうな笑い声が聞こえてきて嫌な予感がしてリビングに行くと、Aとキヨくんが楽しそうに話していた。しかも至近距離で。
…ほら、今も危機感がない。
俺は早めにそれを終わらせてキヨくんと実況を撮って、さりげなく帰ってアピールをして帰ってもらうことに成功した。
キヨくんを見送った後、ルンルンで戻っていこうとするAの腕を掴んだ。
「あのさぁ、キヨくんと近すぎ。キヨくんがAのこと好きになったらどうするん？」
「えー？でも私レトさんが1番好きだもん。」
さも当たり前という顔をして言うAに溜め息を吐いた。
そういうこと言ってるんじゃないのに…でもやっぱり、そう言ってくれるのは嬉しかった。
今日も彼女に振り回される。だけど、そんな日々もAも嫌いになれる訳ないんだ。
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たまごアイス(プロフ) - 箱さん» コメントありがとうございます！いえいえ全然。それならよかったです(笑)これからもどうぞよろしくお願いします。 (2021年11月3日 0時) (
レス) id: 84c9dfda6b (このIDを非表示/違反報告)
箱 - お礼が遅れてしまいすみません。リクエストのやつ書いてくださりありがとうございました！期待以上で画面の前で悶えてました(笑) これからも楽しく読ませて頂きますね！ (2021年11月2日 21時) (レス) @page5 id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
たまごアイス(プロフ) - 匿名希望さん» コメントありがとうございます！思い付いたものをただ文章にしているだけなので、そう言っていただけて安心です^^ (2021年9月4日 17時) (レス) id: 84c9dfda6b (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 個人個人の特徴を捉えれていて素晴らしい。 (2021年9月4日 17時) (レス) id: 7d746d30e5 (このIDを非表示/違反報告)
たまごアイス(プロフ) - 雪月花さん» コメントありがとうございます！ええ、私の作品がモチベに！嬉しい！！『抱きしめてみた』ですね、了解致しました！書くのは続編に回ってしまいます、すみません、、 ありがとうございます、雪月花さんもどうかお気をつけて！ (2021年8月16日 17時) (レス) id: 84c9dfda6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまごアイス | 作成日時：2021年7月15日 21時
