オレのイヌ n.r ページ9
中村嶺亜
助手席に座る克樹。
さっきとは違って、キラキラした顔で
何かを見ている。
いつもなら克樹の体調不良の時気づくのに、
今回気づくことができなかったのがすごく
悔しい。
「気づけなくてごめんね。」
「俺だって、黙ってたし。嶺亜達は全く悪くないから。」
そんな笑顔で言うなよ。
情けなくなって、
「ま、そうだよね。克樹が俺らのこと頼ってくんないのが悪いよね！」
なんて可愛くないこと言ってしまう。
あーあ、なんで俺ってこんなにも素直になれないんだろう。
克樹は俺のことが好き、って勝手にどこかで安心してしまっている。
そんなのいつ嫌われるかなんて分からないのに。
「克樹……。」
「ん？」
「……なんでもない。」
「ふふっ 何それ〜〜」
この笑顔を見てしまったら、
この気持ちを伝えるのはいけないことだと錯覚される。
このままの関係の方が一番いいのではないか、だってバレてしまったり告白したことで関係が崩れたらグループにも悪い影響が出来てしまう。
このグループでデビューするっていう願いが、
叶わなくなってしまうかもしれない。
考えれば考えるほど
どうしたらいいのか分からなくなる。
今は車の運転に集中しなくちゃ。
「今日はご褒美にプリン買ってあげるよ。」
「えっ、ほんと？？ 嶺亜好き〜」
うん、ほら。
この関係の方がいい。
おまえはオレのイヌ。
なんてちょっと扱い雑かな。
でも俺の気持ちに気づかない克樹が悪いもんね。
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標(プロフ) - 苺雨さん» 私も好きなのにあんまりなくて自分で書いてしまいました笑 やばこんぴの絡みも今後出てくるので楽しみにして貰えたら嬉しいです！ (2020年7月6日 22時) (
レス) id: e78a000e6e (このIDを非表示/違反報告)
苺雨 - 初めまして！セブメンのべーこんれたす作品は珍しいので、つい見てしまいました、、私はやばこんぴ推しなんですが、とても面白くてドキドキします！最後に結ばれるのはだれなの！？あー！はやく続きが読みたい！これからも頑張ってください！！ (2020年7月5日 11時) (レス) id: afcbf6ede4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：標 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kiyo0630201/
作成日時：2020年6月15日 9時
