涙のにおい s.r ページ33
菅田琳寧
タクシーに乗って、克樹の家の住所を伝える。
克樹は疲れたのか、りんねの肩を枕に
すやすやと寝てしまった。
そんな寝顔を見て、可愛いって思ってしまうから
琳寧は本当に克樹が好きなんだなって実感する。嫌でも。
克樹のカバンから家の鍵を出して開ける。
克樹は一人暮らしだから、
家族の心配をしなくてもいいのは助かる。
「ほら、克樹。 おうち着いたよ。」
「ん〜 り、んね……？？」
「うんそうだよ はいお水飲んで寝てね。」
ふと恋人みたいと思ってしまって
お酒飲んで顔の赤い克樹と同じくらい染まるのを
下を向きながら隠す。
りんね 重症だなぁ。
「じゃあ、りんね帰るからね。」
これ以上近くにいたら抑えきれないと思ってた
「待って ！」
パーカーの袖を引っ張られて振り返ると
「寝るまでそばにいて」
なんて言うから。
嫌でも期待してしまって
抑えきれないこのハートが
破裂しそう。
「ダメ？」なんて上目遣いで言ってさ、
女の子じゃないんだからって
突っ込みたいのにまんまとドキドキしてしまって
ああ りんね、克樹には一生勝てないな なんて。
「わかった いるから。」
「ふふ ありがとう。」
と言ったら秒で寝やがった。
「……りんねばっか振り回されてばかみたい。」
克樹にはきっとりんねの気持ちわかんないんだろうな。
この話を相談してる時点で
仲間なんだろうな 克樹にとってりんねは。
振り回されたからお仕置って
そんな汚い名前をつけたりんねの欲を
押し付けるために
落とした唇の味は涙の匂いがした。
「帰ろ。」
りんねのか。
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標(プロフ) - 苺雨さん» 私も好きなのにあんまりなくて自分で書いてしまいました笑 やばこんぴの絡みも今後出てくるので楽しみにして貰えたら嬉しいです！ (2020年7月6日 22時) (
レス) id: e78a000e6e (このIDを非表示/違反報告)
苺雨 - 初めまして！セブメンのべーこんれたす作品は珍しいので、つい見てしまいました、、私はやばこんぴ推しなんですが、とても面白くてドキドキします！最後に結ばれるのはだれなの！？あー！はやく続きが読みたい！これからも頑張ってください！！ (2020年7月5日 11時) (レス) id: afcbf6ede4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：標 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kiyo0630201/
作成日時：2020年6月15日 9時
