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彼岸花‘ ページ12

太宰「あ、雪〜」


治は私の背中に勢いよく飛びついてきた


藤森「うわっ!!びっくりさせないでよ」



そうして、治を見ると真面目な顔で私を見ていた



藤森「治??」



太宰「・・・。」


肩を掴まれ強制的に治の部屋に連れて行かれた



藤森「治?ホントにどうしたんだっつーこん?」




太宰「山言葉...私は分からないと知っているだろう。

其れより..何を隠しているんだい?」



...いやいや、此処でバレるのはやばい


藤森「特に何も?

なんで?」



治はじーっと私と目を合わせて何かを探ろうとしたが、私もマフィアだ表情に出さないのはうまい。


あ、汗が流れてきた


太宰「まぁいいか。何かあったらすぐに言って。」





藤森「...今ふと思ったんだけどさ。

私達が初めて会ったとき、覚えてる?」



治は上着を脱ぐと私の横に腰かけた


太宰「先代を首領が殺したとき...だね?」



藤森「あんときは、口数少ないチビが来たと思ってたけど、こんなに成長するとは。」




太宰「それは君が異能を発動して年齢替えてたからでしょ

それに、中也の方がチビだったし成長してないでしょ」




あ〜わかるw


中也はこれから伸びるかな?


治はこのへんで止まったり。





このままいっしょにいれたらいいのに




藤森「明日、任務ダルイな〜」



チラリと横を見ると、静かに寝息を立てている治



私以外に、治の寝顔を見れる人が現れるのかな?





例え君が私を忘れても、









君が誰かを愛しても、









君が、









君だけが、









ずっと、





藤森「好きっつーこんね。

治。」





目にしっかり残して。

最後だよ


彼を見るのは。


さようなら。

私に光を見せてくれた人。

私に愛を教えてくれた人。

私を愛してくれた人。









軽く彼の頬に口付けた



ごめんね



寂しさ故の

最後のわがまま

彼岸花“→←彼岸花“



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作者名:輝夜 x他2人 | 作成日時:2018年6月9日 18時

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