『キヨ』You're so evil ! (ページ4)

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ё3 ページ4

キヨ｢俺味見してないからまだそれ
食べてないんだよね〜。1口ちょうだい。｣

そう言って私の方に身を乗り出し、軽く口を開けた。

A｢えっ…！私が食べさせるの？｣

キヨ｢そうだよ。ほら。｣

そう言ってもっと顔を近づけてくる。

A｢いや！自分で食べてよ。｣

そう言って器ごと拓弥に差し出した。

キヨ｢え〜！せっかく自炊ができずインスタントばっかりのAの健康を思って作ってあげたのにー？ひとつくらい俺のお願い聞いてくれても良くないー？｣

拓弥は私が押しに弱いとこを知っている。
それに拓弥の言うことは正論だ。
わざわざ私なんかのために夕食を作ってくれているのに、我儘ばかり言う訳にもいかない。

私はシチューをスプーンで拓弥の口に運んだ。

拓弥はニヤッと笑った。
まるですべて計算通りというように。

キヨ｢ほんとだ。これめっちゃうまいわ。｣

そう言って唇をペロッと舐めた。

A｢拓弥は私をからかうのが好きだよね。なんで私なの？他の子といた方がもっと楽しいんじゃない？｣

私は無愛想な口調で嫌味ったらしく問いかけた。自分でもほんとに冷酷な人間だと思う。
私のために料理を作ってくれる人にありがとうのひとつも言えないなんて。
動物だってそのくらいの感謝の気持ちは持てるだろう。

キヨ｢俺はAがいいんだよ。お前の反応面白いからな。｣

拓弥は私の頬を抓って引っ張った。
私がムッとした顔をするとまた笑った。