ё26 ページ27
発信中…湊…
ディスプレイに表示されているのは紛れも無いあの湊だ。こいつと話すのは一体何年ぶりだろう。
3コールもしないうちに通話は繋がった。
湊「久しぶりだね拓弥。」
キヨ「ああ。」
湊「何回も電話したのに全然出てくれなかったじゃん。」
キヨ「出ようと出まいと俺の勝手だろ。」
湊「昔はあんなに仲よかったのに今はこんな冷たいんだね〜。」
あの頃と何も変わらない母親譲りのどこか自信に満ちた快活な声で湊はそう言うと、揶揄うようにクスクスと笑った。
キヨ「で、何の用なわけ？」
湊「わかってるくせに！Aのことだよ〜。あの写真見たんだ。まさか拓弥と関わりがあったなんてびっくりしたんだよ〜。」
わざとらしく間延びした耳につく声にいい加減怒りが湧き上がるのを感じる。
キヨ「なんのことだよ。てかその喋り方やめろよ。きもい。」
湊「えっ？！あのキヨ猫とかいう猫よりはキモくないと思うな〜。
ね！超人気実況者のキヨさん！」
そう言ってまたクスクス笑う。
湊「あっ！Aのこと誤魔化してもむーだ！まあ確かにあの写真を見てAとわかる人はほとんどいないだろうね。ぼやっとしか写ってないし。けどね、僕にはわかる。あれは絶対Aだって。家を出て行ってからずっと探してた。ずっと心配してたんだ。拓弥や歩むにも話してたのに。隠してるなんて酷いよ。」
少し興奮気味にまくし立てるように言った。
ずっと心配してたなんて絶対嘘だ。確かにあの日見たのは家庭内いじめの一端だった。Aが家を出て行って清々しているに違いないねーのに。じゃあなぜ湊はAを探すんだ。
キヨ「なんでお前はAのことを探してるわけ？」
そう聞くと湊は携帯の向こうで一息つくと、急に真剣な口調で言った。
湊「謝りたいんだ。」
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お、お久しぶりです…。
長い間空いちゃったんですが書きたくなったので続き更新しました(*´ω`*)
続く (更新停止中)
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作者名：雪ノ宮霜 | 作成日時：2018年2月14日 21時
