『キヨ』You're so evil ! (ページ26)

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ё25 ページ26

何考えてんだ…。こいつ。

湊の言葉からは、ただ仲が悪いというだけでは済まされないような酷しい何かを感じた。
まるで薄汚いものを見るかのように吐き捨てられた言葉。悪質ないじめよりずっと悪質だ。

それにあの子の状況を見るに、きっと家族ぐるみで…。じゃあ、あの優しそうなお母さんも…？

義理の子だって理由からこんなことができんのか…？

そっか…できるんだった。
ふと昔の記憶が蘇る。
人ってそういう生き物だった…。

俺はそのまま何も言わず家をあとにした。
それからあの家には1回も訪ねていない。

だけど、あの日俺は強く思った。

あの子に光を取り戻してあげたい。
笑顔にしてあげたい、って。

藤原に言われてはっとした。
結局俺は何も出来てない。
あいつは何も変わってない。

多分好きって気持ちが邪魔してるんだろーな

笑顔にしてあげたいって思う反面、変わった結果あいつとの関係がなくなったら嫌だと思う自分もいる。

キヨ｢湊と向き合う…かぁ。そうするべきなのか…｣

ふと呟いた。