『キヨ』You're so evil ! (ページ24)

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ё23 ページ24

俺…何やってんだろ…。

暗い路地を1人歩きながらふとため息をついた。

こういう活動をしている以上、写真流出くらい覚悟している。実際に過去にもあった。
けど、今回は違う。
Aも一緒に写っている。
自分への影響以上にその事が俺を動揺させているらしい。

Aは不安にも思っていないのに、勝手に抱きついたりして、振り返ると自分が情けなくなる。

するとポケットにしまっていたスマホから陽気な音楽が流れ出した。

またかよ。今日も何となく予想はしていたが…

キヨ｢もしもし？｣

フジ｢おっ！出た！｣

キヨ｢なんだよ。そっちからかけてきといて。｣

フジ｢まず…大丈夫なの？大変なことになってるっぽいけど…｣

キヨ｢別に大丈夫だけど？で、本題は何？心配するならわざわざ電話じゃなくていいだろ？｣

フジ｢さすが清川。鋭いな。なんで俺の電話には出るのに湊の電話にはでねーの？｣

また湊かよ。
確かに履歴を見ると、湊からの着信が何度もあった。非通知にしているから気づきもしなかったが。

キヨ｢なんで出ないといけないの？｣

フジ｢あのなぁ…そりゃ湊だってあの写真みたらびっくりするだろ？｣

キヨ｢びっくりしたとして、俺があいつと話すことなんて何もねーし。｣

フジ｢はぁ…。じゃあ聞くけど、お前はあの子をどうしたいんだよ。湊から遠ざけるのが目的か？それとも付き合いたいとか？｣

キヨ｢…｣

フジ｢現実見ろよ。昨日会った時、あの子は数年前と変わってるようには見えなかった。お前が閉じこもったままじゃ、あの子は一生変わらない。少しは湊とも向き合えって。｣

優しく諭すようにそう言うと、通話は切られた。