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貴「…頭痛い、気持ち悪い…」
完全なる二日酔いだ。
昨日の記憶がほとんどない。
いや、ところどころあるには、あるのだけど。
帰りたくないとごねて、二軒目に行って、何故かあほみたいに飲んでしまって。
挙げ句へろへろになった。
牛沢さんにきっと迷惑をかけた。
最後の部分に関しては、どう迷惑をかけたかはあまり覚えていない。
とりあえず謝罪だ、とベッドで横になったままスマホを取り出す。
牛《ちゃんとベッドまで行けたか？
牛沢さんからのラインを見て、いかに昨日醜態を晒してしまったのかがわかる。
貴《昨日は大変ご迷惑お掛けしました。無事ベッドで寝てました。二日酔いですけど…。正直二軒目の途中からあんまり覚えてなくて、帰りとかも送っていただいたのに…本当に申し訳ないです。変なこと言ってなかったでしょうか？気分を害してしまっていたら申し訳ありません
牛《どんだけ堅いんだよww大丈夫だよ、変なことしてなかったから
そうか、ならよかった、と安堵。
牛《ただ、飲みすぎはよくねーぞ
貴《ごめんなさい
牛《今度はちゃんとおさえて
ああ、今度、なんてさらりと言う牛沢さんは誘い上手だな。
ずるい、そんなの、だって返事は
貴《今度は介抱されなくてすむように気を付けます
牛《言ったな！？
優しさがくすぐったい。
と思えば、突然着信。
知らない番号。
仕事？
相変わらずベッドで横になったままそれに出る。
貴『はい』
『もしもし』
貴『……はい』
『………』
貴『もしもし？』
『もしもし』
貴『あのー…』
『…キヨ』
貴『え、キヨさん…』
キ『スタッフさんに用事があるからって言って教えてもらった』
貴『仕事ですか？…すいません、今日ちょっと体調が…』
キ『…うっしーと飲み行ったの？』
貴『ええ、はい。…で、仕事なんですけど今日は他の方を当たって…』
キ『仕事じゃない』
貴『…え』
キ『今から会いたいっつったら迷惑？』
貴『っ！それは…仕事ですか？』
キ『だから仕事じゃねーって言ってるだろ。…だから、断っても構わねーよ』
貴『…二日酔いでちょっと動けなくて…』
キ『家行く』
貴『え、キヨさん！？』
キ『…駄目？』
さっきまでとうってかわって、か細くなった気がしたその声に、何故か惹かれた。
男を家にあげたら、どうなるかなんて、わからないのに。
あの人みたいになるかもしれない。
そうやって頭が言うのに、口からは、住所がすらすらと溢れて、来て下さい、なんて。
キヨさんだから？
信じてる？
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煎茶(プロフ) - コメント失礼いたします。三人の長所が絶妙なバランスで描かれていて至高の作品でした。この小説との出会いに感謝したいです。執筆お疲れ様でした。 (2018年8月27日 1時) (
レス) id: ea34eab2cb (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - こねりさん» ありがとうございます(;_;)！！！内容が良い悪いはなんともいえないですか、いくつかお話は書かせていただいていますので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです(*^-^*) (2017年10月23日 2時) (レス) id: 1e43dca40b (このIDを非表示/違反報告)
こねり(プロフ) - とっても面白かったです...！！うっしーがいい人すぎで、思わず読んでて泣いてしまいました...。新作の方も読ませていただこうと思います！！ (2017年10月16日 23時) (レス) id: 8a30c5e030 (このIDを非表示/違反報告)
。。*ましゅまろん*。。 - ゆるさんの小説みてたら、下の告知がいないないばぁ！で笑いました笑 (2017年3月29日 15時) (レス) id: b56a98098d (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 蒼乃さん» わかります！！！私も、他の方と交流すること全然なくてwwたくさんコメントでお邪魔しちゃいますね！ (2016年12月21日 1時) (レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆる | 作成日時：2016年9月13日 3時
