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朝、集合場所に向かう。
身体のだるさはまだ抜けない。
ひとつ大きなため息をすれば、後ろから声をかけられる。
牛「Aちゃん、どーした、そんなため息ついて」
昨日から、牛沢さんは私をさん付けで呼ばなくなったし、ため口になった。
それから、こんな風に気にかけてくれる。
でも、それに甘えてはいられない。
貴「大丈夫ですよ」
ああ、そういえばケーキのこと、なんて言えばいいだろう。
牛「ならいいけど…。そういえば、キヨが勝手にケーキ食ったんだろ？あいつまじないわーww」
貴「え？」
牛「昨日食べれなかった分、また今度一緒にどこか食べに行かない？」
あんなことしといて、キヨさんはわざわざ伝えたのか。
何がしたいんだか。
貴「機会がありましたらぜひお願いします」
牛「…ほんと？」
貴「？」
牛「いや、なんでもない。今日もよろしくね」
牛沢さんはそのまま他のスタッフさんのもとに向かう。
キ「ね、気付いてねーの？うっしーあんたのこと特別視してんの」
貴「…知りません」
キ「俺は別にいいけど、気付いてねーふりして付き合うのも、失礼だと思うけどな」
貴「キヨさんに私の行動を指図されたくありません。仕事はきちんとしてるじゃないですか。何か迷惑かけてますか？」
キ「え、風邪ひーてんじゃん」
貴「それは…」
キ「それなのにのこのこと来てて、迷惑そのもの」
貴「すいません」
キ「………無理すんなよ」
えっ、と顔をあげたときにはもうキヨさんは私の前にはいなくて。
心配された？
牛沢さんはともかく、キヨさんがそんなことするわけないはず。
そっか、これもまた遊びの一つか。
ちょっと優しくすれば、って。
キヨさんはなんで私で遊んでるんだろう。
遊ぶ価値なんて、ないのに。
だるい体に加えて、キヨさんや牛沢さんのことを考えれば、頭はパンクしそうで。
なんとか二日目を終える。
正直に、早めに寝たいので、と告げ一人部屋に戻る。
協調性ないなんて知ったこっちゃない。
三日目、相変わらず私は風邪薬に頼る。
でも、そろそろ限界で。
ふらふらとしながら、なんとか終わる撮影に安堵。
だけど問題は、最終日だから打ち上げしよう、なんて声にあった。
さすがにそれを断ることなんてできなくて居酒屋へ向かう。
お酒飲めないんですよ、と烏龍茶を頼む。
そんな私の横に、俺も飲まないから、なんて言ってキヨさんが座る。
キ「お前倒れる前に帰れよ」
ぼそりと呟かれる。
ほんとにその通りで。
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煎茶(プロフ) - コメント失礼いたします。三人の長所が絶妙なバランスで描かれていて至高の作品でした。この小説との出会いに感謝したいです。執筆お疲れ様でした。 (2018年8月27日 1時) (
レス) id: ea34eab2cb (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - こねりさん» ありがとうございます(;_;)！！！内容が良い悪いはなんともいえないですか、いくつかお話は書かせていただいていますので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです(*^-^*) (2017年10月23日 2時) (レス) id: 1e43dca40b (このIDを非表示/違反報告)
こねり(プロフ) - とっても面白かったです...！！うっしーがいい人すぎで、思わず読んでて泣いてしまいました...。新作の方も読ませていただこうと思います！！ (2017年10月16日 23時) (レス) id: 8a30c5e030 (このIDを非表示/違反報告)
。。*ましゅまろん*。。 - ゆるさんの小説みてたら、下の告知がいないないばぁ！で笑いました笑 (2017年3月29日 15時) (レス) id: b56a98098d (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 蒼乃さん» わかります！！！私も、他の方と交流すること全然なくてwwたくさんコメントでお邪魔しちゃいますね！ (2016年12月21日 1時) (レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆる | 作成日時：2016年9月13日 3時
