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#キヨside
キスをしても、相変わらず何も動じなかった。
少しだけ、ほんの少しだけ色っぽい顔をした気がしたけど。
唇を離せば何も変わらなかった。
気付いたらスポーツドリンクを買ってたことも、気付いたらあいつの部屋に向かってたことも、俺にはよくわかんねー。
その部屋の前でうっしーと笑顔で話してる姿を見て、何無理してんだよ、って思ったのが、何の感情なのかも。
うっしーから貰ったケーキを大切そうに、でも困った顔で持ってるとこを見れば、それを取り上げたくなったし、寂しげに見られれば、なぜかその唇にキスをしたくなって。
でも、俺にはまだ笑ってくれねーのは、遊びってわかってるから？
こんなやつ相手には笑えない？
"これが本気の人の態度だというなら私は貴方を軽蔑します"
あいつの声で何回もリピートされる。
牛「お前何やってたの」
のそのそと廊下を歩いていれば、声をかけられる。
なんだよ、見てたのかよ、趣味わりーな。
キ「のぞきはよくねーぞ」
牛「お前こそ無理矢理部屋入るのはよくねーんじゃねーの？」
キ「あ、ケーキ俺が貰っちゃったから」
牛「は？」
キ「めんごめんごー」
牛「…お前さ、なんなの？本気なの？それとも遊び？遊びならまじでやめろよ」
キ「…どっちだと思う？」
牛「何言ってんの、もう意味わかんねーんだけど、むかつくわ」
キ「俺も自分がなんであいつに固執するかわかんなくなってきたわww」
牛「…そんなんわかったって言ってるようなもんじゃねーか…」
歩く俺の背中にうっしーが呟く。
まだわかってねーよ。
まだ。
わかりたくない。
もしも、そうだとわかったところで、軽蔑します、って言われてるからな。
キ「何が正解なんだろーな…」
一人呟いて部屋に入る。
うっしーに、ありがとうございます、って微笑む顔。
キスしたときの少し色っぽい顔。
熱もあるからだろう少し熱を帯びた唇。
そんなんが頭をぐるぐるとする。
キ「あーあ。わかりたくねーなー」
遊び遊び、って言い聞かせるのは、ただ逃げてるだけなんて、もうわかったはずなのにな。
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煎茶(プロフ) - コメント失礼いたします。三人の長所が絶妙なバランスで描かれていて至高の作品でした。この小説との出会いに感謝したいです。執筆お疲れ様でした。 (2018年8月27日 1時) (
レス) id: ea34eab2cb (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - こねりさん» ありがとうございます(;_;)！！！内容が良い悪いはなんともいえないですか、いくつかお話は書かせていただいていますので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです(*^-^*) (2017年10月23日 2時) (レス) id: 1e43dca40b (このIDを非表示/違反報告)
こねり(プロフ) - とっても面白かったです...！！うっしーがいい人すぎで、思わず読んでて泣いてしまいました...。新作の方も読ませていただこうと思います！！ (2017年10月16日 23時) (レス) id: 8a30c5e030 (このIDを非表示/違反報告)
。。*ましゅまろん*。。 - ゆるさんの小説みてたら、下の告知がいないないばぁ！で笑いました笑 (2017年3月29日 15時) (レス) id: b56a98098d (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 蒼乃さん» わかります！！！私も、他の方と交流すること全然なくてwwたくさんコメントでお邪魔しちゃいますね！ (2016年12月21日 1時) (レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆる | 作成日時：2016年9月13日 3時
