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#キヨside
うっしーのとこ行け、って言えばなんの躊躇もなく出ていった。
ここで、もう少し一緒に居たいとか、抱き締めててほしいとか、そんなこという女だったら、簡単だったのにな。
それなら本気にはなってなかったかもしれないけど。
がちゃりとドアを開ければもうあいつはいない。
レ「うわ、キヨくん密会！？」
キ「…レトさん、何してんの」
レ「それはこっちの台詞！Aちゃん出てきたとこ見たけど！何！？そういう関係なの！？」
そういう、って、どういう、だよ。
キ「…レトさんには話すわ」
そう言って、先程の部屋に引き込む。
レ「キヨくんが恋かー」
キ「…まだわかんねーよ」
レ「本気って言ったやんww」
キ「んー…」
レ「うっしーも好きなんじゃないの？」
キ「うっしーは本気、つってた」
レ「俺はどっちも応援するよ」
キ「…俺なんかよりうっしーのがいいよなー」
レ「ネガティブww」
だって、そう続けようとして言葉を飲み込む。
"だって、男にもてあそばれて傷付いてきたんだから、今まで女で遊んでた俺なんか嫌だろ"
ついこぼれ落ちてしまいそうだった言葉は、あいつの知られたくないであろう過去のことだったから、これはさすがに言えなかった。
キ「俺まだ小田さんって呼んでんだぞ？」
レ「それはww」
キ「はー、恋とかわかんねーよ」
レトさんと部屋を出てスタジオの方へ向かう。
そこにはさっきまでの話題の中心の小田さんとうっしー。
頭を撫でるうっしーと、恥ずかしそうに少し微笑みながら顔を染める小田さん。
キ「…俺さ、笑顔も見たことねーの、俺に向けてくれたやつ。泣いてるとこしかねー。勝ち目、なくね？」
自分でも驚くほど弱々しい声が出たと思う。
一人の女をずっと見てると、こんなにも一喜一憂するもんなんだな。
レ「うわ、またそんなこと。でも、そんなもんの気持ちならやめたら？傷付けるだけでしょ。それなら本気のうっしーと結ばれて方がAちゃんも幸せだろうし俺はそっち応援しようかなー」
キ「…俺だって本気だよ」
レ「だったら笑顔向けてもらえるようにキヨくんが頑張らんと！うっしーだって旅行の企画の同行、自分でAちゃんに声かけて、そこで距離縮めてたんだから。行動行動！」
そうだな、って返事をするけど、あんな風に微笑みあってる二人を見てたら、正直心も折れそうになる。
怖い、って、もう大丈夫になったのかよ。
したらさ、俺だって触っていいんだよな？
うっしーにばっか触らせんなよ。
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煎茶(プロフ) - コメント失礼いたします。三人の長所が絶妙なバランスで描かれていて至高の作品でした。この小説との出会いに感謝したいです。執筆お疲れ様でした。 (2018年8月27日 1時) (
レス) id: ea34eab2cb (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - こねりさん» ありがとうございます(;_;)！！！内容が良い悪いはなんともいえないですか、いくつかお話は書かせていただいていますので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです(*^-^*) (2017年10月23日 2時) (レス) id: 1e43dca40b (このIDを非表示/違反報告)
こねり(プロフ) - とっても面白かったです...！！うっしーがいい人すぎで、思わず読んでて泣いてしまいました...。新作の方も読ませていただこうと思います！！ (2017年10月16日 23時) (レス) id: 8a30c5e030 (このIDを非表示/違反報告)
。。*ましゅまろん*。。 - ゆるさんの小説みてたら、下の告知がいないないばぁ！で笑いました笑 (2017年3月29日 15時) (レス) id: b56a98098d (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 蒼乃さん» わかります！！！私も、他の方と交流すること全然なくてwwたくさんコメントでお邪魔しちゃいますね！ (2016年12月21日 1時) (レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆる | 作成日時：2016年9月13日 3時
