ムラサキスミレ 2【J】 (ページ40)

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松本「7度3分か…解熱剤効いてるみたいだね。まだ頭痛い？」

A「少しだけね。だいぶ良くなった」

松本「薬切れたら、また上がるかも知れないし。熱下がってるうちに、水分とらなきゃな。ちょっと待ってて」

そう言って、部屋を出て行った潤くん。
開けっ放しのドアから、ひょっこり顔を出すカズ。

二宮「どーよ」

A「うん、まぁまぁ」

二宮「女子力の高い彼氏がいると安心ですな」

まだ顔だけ出したまま。

松本「ニノ、後ろ通るよ」

潤くんが、お盆に1人用の土鍋をのせてやってきた。

1人用の土鍋なんて、我が家に無い。
家から持参？
さすがだよ、潤くん(笑)

てか、どうしよう…
私、おかゆ、あんまり好きじゃない…
ただでさえ食欲ないのに、食べれるかな…

松本「まずは、水分ね。A、コレなら飲める？」

私の好きな塩とライチのジュース。
しかも、ペットボトルにストローさしてくれて。

コクコクと飲む。
しっかり冷えてて、美味しい。

A「潤くん、美味しい」

松本「良かった」
そう言ってニカッと笑う。

あぁ、私、その笑顔で8割風邪治りました。

松本「コレ、食べれるかな」

土鍋のフタを開けたら、湯気の中に見えたのは、真っ白なおかゆ…

ではなくて、

うどん？

松本「Aおかゆニガテでしょ？薄味で煮込みうどんにしたよ」

二宮「そりゃ、泣くわな」

もー、涙腺決壊。
涙が止まりません。
なんて素敵な彼氏なの…