二度目のぬくもり ページ8
「＿＿Aっ！」
＿＿誰かに、名前を呼ばれた気がした。
次の瞬間、私の腕をその『誰か』が引いた。
貴「っっっ！」
ハク「怖がるな。私はそなたの味方だ」
しっかりと立ち、前を見ると、そこにいたのは彼。
彼が、そう、ハクが。
私の腕を引き、助け起こしてくれた。
そう悟るのに、そう時間は必要なかった。
ほっとして胸を撫で下ろす。
その時、私は気が付く。
貴「嫌だ、やだ、やっ！」
消えかけていた私の体は、さっきまでよりもずっと透けて、もう彼に触れることすら出来なくなっていた。
貴「やだ、怖い、やだっ！」
このまま、私、消えちゃうの？
やだ、嫌だよ。消えたくない。
消えたくない、消えたくない、消えたくない！
ハク「口を開けて、これを早く」
彼が私に差し出したのは、赤色の小さな玉。
ハク「この世界の物を食べないと、そなたは消えてしまう」
どうやらこれを食べろと言うことらしい。
しかし、口を開けようとする度思い出すのは、この世界の食べ物を食べて豚になったお父さんとお母さん。
これを口に入れたら、豚になっちゃうんじゃないかって、怖い。
そんな私の心を読んだかのように、彼は言う。
ハク「大丈夫、食べても豚にはならない。
噛んで飲みなさい」
私は、彼がくれた赤い玉を口に含む。
甘いような、辛いような、ちょっと不思議な味。
貴「っん………ん、ふあっ…」
言われた通り、数回咀嚼して、飲み込む。
ハク「…もう、大丈夫。触ってごらん」
貴「……触れる…」
私の体は、もう透けていなかった。
当然、豚にもなっていない。
触れた彼の…ハクの手は、とても温かくて、なんだか安心してしまった。
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基山優香@新撰組溺愛(プロフ) - 姫華@カモノハシペリー大好きすぎる人さん» そうです！とうらぶヤンデレ小説の人です〜！！なんだか趣味が合いそうで、嬉しいですw (2015年6月26日 20時) (
レス) id: e11ae06c6b (このIDを非表示/違反報告)
姫華@カモノハシペリー大好きすぎる人(プロフ) - 基山優香@新撰組溺愛さん» ヤンデレのやつですか？前田ちゃんありがとうございました！ (2015年6月20日 2時) (携帯から) (レス) id: 70abc63981 (このIDを非表示/違反報告)
基山優香@新撰組溺愛(プロフ) - 姫華@カモノハシペリー大好きすぎる人さん» コメントありがとうございます〜！とうらぶの小説の方にも来てくださった方ですよね？！何本も見てくださったようで、嬉しいです(^///^) (2015年6月19日 18時) (レス) id: e11ae06c6b (このIDを非表示/違反報告)
姫華@カモノハシペリー大好きすぎる人(プロフ) - 舞い上がりました！カッコいい。ハク様だいすき！ (2015年6月16日 1時) (携帯から) (レス) id: 70abc63981 (このIDを非表示/違反報告)
基山優香@ハク様中毒なう(プロフ) - フチカさん» ありがとー！頑張るー(*´∀`) (2014年12月21日 20時) (レス) id: ed8c57c36e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：基山優香 | 作成日時：2014年11月27日 0時
