守護欲は欲ではないと言い切りたい ページ8
「ソノイ、一体どういうことだ！？なぜAが、桃井タロウに連れ去られる」
突然の報告を聞いたソノニが声を荒げる。ガン、と机に叩きつけられたティーカップがその内側の水面に波を立てる。
そんなソノニの様子を気にしているのか気にしていないのかソノイはずっとを頭を抱えていた。
「完全に私が迂闊でした。Aが人間界に降りたのは知っていたのですが、邪魔をして嫌われると考えたらつい…」
「止めることができなかった、とでも言うのか？それでAが攫われたんだぞ？もういい、私が助けに行く」
「ソノニ、待ちなさい。私が…」
「ソノイが行ってどうする。どうせ、Aにいい所見せたいだけだろう、馬鹿らしい」
そう言ってソノニは店を後にした。
ソノイの眉間に深い皺が刻まれていく一方で当のAは。
……
『はっ、はるか先生！？な、なんでこんな所に』
「おー、A。なんでお前真一の家にいるんだ？今日はソノイと約束があったんじゃないのか？」
『いや、それは…。』
「ほーん」
うっ、ソノザのジトっとした目線が刺さる。
なんてことよりも今はそうじゃなくて！
『鬼頭はるか先生、私。貴方の大ファンなんです！』
「えっと、ありがとう。身に余る光栄なんだけど…」
あれ、怪訝な顔してる。なっなんで？私が脳人だから距離置かれてる…。それとも、ファンじゃないって思われて…
「ふむ、ここで一句」
「おい真一。Aを抱き上げるのをやめろ」
そう言ってソノザが猿原さんから私を降ろしてくれた。理解した、私この人にずっと抱っこされてたんだ。そりゃ、はるか先生も引くわ。最悪のファーストインパクトを持たれたことを後悔しながらも改めて挨拶し直す。
『初めまして。私、Aと申します。ソノザとは長い付き合いで…その、はるか先生の作品大好きです！』
そう言って目の前の女の子がぺこりと頭を下げた。……、何このいい子！？教授の家に入った途端に入ってきた景色にはドン引きしたけど、私のファンなの！？
嬉しい…あんな盗作騒動があった後にも関わらず私の作品を好きでいてくれるなんて…。
「ありがとう、さっきはちょっとあれだったけど。改めてお礼を言わせてください。私の作品を好きでいてくれてありがとう」
『…はるか先生！』
感無量、と言った様子で頬を染めるAちゃん。編集長の知り合いってことは…、あれ？もしかして脳人？
でもまあ、私の作品は脳人を二人も感動させるってことで、私ってやっぱ天才！？
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さもえど(プロフ) - ＊桜もち。さん» こちらこそこのような素敵なイベントに参加できてすごく嬉しいです…！わちゃわちゃ感はかなりイメージしながら書いたので気づいてもらえてハッピーです、ありがとうございます✨ (12月23日 12時) (
レス) @page12 id: c71a97a44f (このIDを非表示/違反報告)
＊桜もち。(プロフ) - またまたイベント参加ありがとうございます✨ドンブラの皆のわちゃわちゃ感が本家様と凄く通ずる物があってとても面白いです！続き全力待機してます！！！ (12月23日 11時) (レス) @page12 id: 17da285f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さもえど | 作成日時：2023年12月14日 15時
