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(良かった、これでやっとはるか先生の元に向かえる)

「君がそこまで入れ込むとは面白い」
「貴様、何が言いたい?」
「少しばかり彼女を借りるよ」
「は?」

アバターチェンジ、その声と共に気づけば宙に浮いていた。はてなを浮かべる頭の中を必死に整理し今の現状を理解しようと脳を動かす。

「恐らく落とさないとは思うが、しっかり捕まっていてくれ」

この声はさっきの変人さん、てことはもしかしてこの人がヒトツ鬼になってら私を攫っ…た。

『…、ゴリラ?』
「違う!私は猿だ!」

そこにいたのはムキムキとした体のゴリラ…、じゃなくて猿だった。

『どう言うこと!?何ですかその格好』
「自己紹介しようか。私は猿原真一、又の名をサルブラザー。以後お見知り置きを」
『そう言うことじゃなくて、なんで私を攫ってるんですか』
「人攫いとは心外だな。私は、君が面白そうだから少し話をしようと思っただけだ。それに桃井タロウが邪魔だったから場所を変えた、それだけのことだ」

目的の場所に着いたのかそっと横抱きの状態から体を下された。目の前にあるのは立派な造りをした、いかにも日本家屋といった一軒家だった。

「私の家だ、上がると良い」
『いや、初対面の方の家にお邪魔するのはちょっと』
「まあ、そう遠慮するな。そうだ、隣人からお礼にと洋菓子を頂いている。食べていくと良い」

そう言われて半ば強制的に家の中へと引き摺り込まれた。本日二度目の誘拐だ、ソノイさん心配してるだろうな。慣れない土地でソノイさんを探すことも出来ず座布団の上から動けずにいる不甲斐ない私を許してください。

「失礼、粗茶だが良ければ」
『は、はい…頂きます』

湯呑みに口をつける。

「まあそんなに怯えるな。…そうだな、私と俳句の詠み合いをしないか?君が勝ったら解放してあげよう」
『詠み合い…?』

てか、解放してあげようって…誘拐してる自覚あるんじゃん。じとっと睨むが、なおも猿原さんは飄々としたポーズを崩さず続ける。

「私は興味があるんだ。脳人がどんな歌を詠むのか」
『へ、』

−3→←流された先は猿の家



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さもえど(プロフ) - *桜もち。さん» こちらこそこのような素敵なイベントに参加できてすごく嬉しいです…!わちゃわちゃ感はかなりイメージしながら書いたので気づいてもらえてハッピーです、ありがとうございます✨ (12月23日 12時) (レス) @page12 id: c71a97a44f (このIDを非表示/違反報告)
*桜もち。(プロフ) - またまたイベント参加ありがとうございます✨ドンブラの皆のわちゃわちゃ感が本家様と凄く通ずる物があってとても面白いです!続き全力待機してます!!! (12月23日 11時) (レス) @page12 id: 17da285f26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さもえど | 作成日時:2023年12月14日 15時

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