それはもう立派な欲です! ページ14
「…」
なぜ私は今喫茶どんぶらで正座をさせられているのだろうか。周りにはブスッとした顔のソノニさんと呆れ顔のソノイ。そしてなぜかいるタロウと教授。
「鬼頭はるか。貴様がAを連れ去ったとソノザから聞いた。その事実は本当か?」
「えっとー、それはそのー…」
「歯切れの悪い返事をするなはるか、お供らしくズバッと答えろ」
(お供らしくってどう言うこと!?)
くそ、本来であれば今頃の私はAとベッドで仲良く♡恋バナ♡していたはずだったのに。空気を読まないドンブラスターの召集のせいで今こうなっているわけだ。
しかも、ヒトツ鬼が現れたのかと思えばそうではなく、そこにいたのはモンペ…、ではなくAの保護者こと脳人のソノイとソノニさん。
「おい、早く答えろ。Aは今どこにいる?私はイライラしている、早くAに合わせろ」
「ば、場所…?えっと、」
「ほら、早く答えてください」
「そうだぞはるか。君が勿体ぶっても何も得することはないのだから」
教授うるさい!自分も攫おうとしたくせに!
とは言っても…素直に、私の家です。なんて言える空気でもなく。そのまま沈黙が流れていく。
いいや、もう覚悟を決めよう。逆に言った方がソノイも私のことを認めてAと一緒にいることを許可してくれるかもしれない。
「その、わたしの」
『はるか!?』
「え?」
なんてこった。声がする先にいたのは今最もここにきてはいけないであろう人物、A。
「なんで来ちゃうの、私の家で待ってくれてたらよかったのに!」
「は?」
『だって、はるかが急にいなくなっちゃうから』
「待てはるか、Aはお前の家にいたのか?」
タロウにそう尋ねられる。やば、墓穴を掘ってしまった。
「保護という名目でと言うか、教授が…」
「何を言うか、私は彼女に私の家で住み込みのお手伝いをしないかと誘っただけだ」
「半ば強制だったでしょ!」
「待て、真一。その話は聞いてないぞ」
よし、私と同じく墓穴を思いっきり掘った教授に感謝する。
キョトンとした顔のAは今の現状を理解していない様子なので軽く内容を話した。
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さもえど(プロフ) - *桜もち。さん» こちらこそこのような素敵なイベントに参加できてすごく嬉しいです…!わちゃわちゃ感はかなりイメージしながら書いたので気づいてもらえてハッピーです、ありがとうございます✨ (12月23日 12時) (レス) @page12 id: c71a97a44f (このIDを非表示/違反報告)
*桜もち。(プロフ) - またまたイベント参加ありがとうございます✨ドンブラの皆のわちゃわちゃ感が本家様と凄く通ずる物があってとても面白いです!続き全力待機してます!!! (12月23日 11時) (レス) @page12 id: 17da285f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さもえど | 作成日時:2023年12月14日 15時