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プロローグ〜縁ができたな〜 ページ1

『うぅ…きっ、きもち悪い』

見慣れぬ土地で膝をつく。ここは一体日本のどこら辺なのだろうか、先輩達がする様に真似をして次元の移動をしてきたのは良いもの酔ってしまった。う、誇り高き脳人であるのに情けない。

(でも私には目的がある!)

そうだ、そうやって自分を鼓舞してなんとか立ち上がろうとするがうまくいかない。絶体絶命、その文字が頭をよぎった時だった。

「おい、大丈夫か?」

私の脳人生がおかしくなったのは。

「気分が悪いのか、手を貸してやる。日陰に行くぞ」

わ、かっこいい人。どこか、ソノイさんに似てる。なんでだろ。

「…熱はない様だな、少しここで待機しているか」
『…はい、すみません。見ず知らずの私に』
「は、そんな事は関係ない。今こうして話している間にも俺とお前の間には縁ができているからな」
『はい…?』

変な人かもしれない。そう思いながらも目を閉じる。心地よい木漏れ日に照らされて少しずつ気分が良くなっていくのを感じる。

『ありがとうございます、体調はかなり回復したと思うのでもう大丈夫です』
「そうか、ならよかった。…だがこれも何かの縁だ、もう少しくつろいでいけ」

そう言われて男の人が座り込む。

『じゃあ、お言葉に甘えて』

その隣に私も腰を下ろす。

「何をしている?貴様はここに寝るのだ」
『ここって…』

そう言って男の人が指を刺したのは、綺麗に正座している彼の太ももだった。へ?

「ほら、遠慮するな」
『わ、わっ』

そのまま膝枕に頭を下ろす。筋肉質なせいかあまり柔らかさのないそこだがそれが逆に頭にフィットする。

「もう少し休め」
『は、はい…』

思わず流されてしまったがまあいいか。これも人間界独特の文化か何かだろう。すると少し先の植え込みからガサガサと音がした。

「桃井タロウ、お前何をしている?」

急いで体を起こす。こ、この声は。

『ソノイさん!?』
「…なぜAがここに?勝手に次元を移動したのか、いつもダメだと言っているだろう」
『ご、ごめんなさい』

突然現れたのは私の尊敬すべき先輩の一人であり、私の兄的存在であるソノイさん。
ソノイさんは訝しげな顔をして私と、桃井タロウと呼ばれた男の人の間に入ってくる。

「ほう、お前。ソノイと知り合いなのか」
「知り合いなどではない、もっと深い仲だ」
「ほう、おもしろい…」

何故だろう、すごく嫌な予感がする。

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さもえど(プロフ) - *桜もち。さん» こちらこそこのような素敵なイベントに参加できてすごく嬉しいです…!わちゃわちゃ感はかなりイメージしながら書いたので気づいてもらえてハッピーです、ありがとうございます✨ (12月23日 12時) (レス) @page12 id: c71a97a44f (このIDを非表示/違反報告)
*桜もち。(プロフ) - またまたイベント参加ありがとうございます✨ドンブラの皆のわちゃわちゃ感が本家様と凄く通ずる物があってとても面白いです!続き全力待機してます!!! (12月23日 11時) (レス) @page12 id: 17da285f26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さもえど | 作成日時:2023年12月14日 15時

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