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一方その頃3(10視点) ページ6

愛の戦士視点


「あ、そだ。megaちゃんから伝言。『この部宛てに荷物送ったけど届いた?』」

せんたんが口を開くと、部室に色が戻ってきた。

「これ?」

とりなん先生が大きめのダンボールをぽんぽん、と叩く。

「それかも」

「今朝部室に来たら置いてあったんだが……megaちゃんからだったのか。よっ……と。うわっ!?」

中身を見て驚く先生。みんなで立ち上がって覗き込む。

「え、これって……」

「スイカだ!」

ダンボールには大玉のスイカが鎮座していた。見るからに高そうなスイカが、蛍光灯の光の下で鈍く輝いている。

「なんか入ってる。……ええと、私一人では食べきれないので、みんなで食べてください。megaより……うぇえ!?megaちゃんありがとう!」

無邪気に喜ぶバケゆか。その一方で、眉間にシワを寄せるせんたん。

「うーん、どうやって食べよう」

きゅうちゃんが何か言いたげにカッターで音をたてるが、どう考えてもカッターでは歯が立たない。

「あれしかないやろ」

なな湖が言う。

「え、あれやっちゃう?」

察したにどみがニヤリと笑う。

「おい、まさか……やめとけ」

とりなん先生が止めるが、それは口だけで意外と乗り気なようだ。

「道具とってくるわ。お楽しみに」



その数十分後、俺らは砕け散ったスイカを味わった。……なんてことはなく、普通にカットされたスイカを食べていた。

「いけると思ったんやけどなぁ」

なな湖が首をかしげる。

野球部から借りてきたバットで叩いたものの、スイカは割れなかった。仕方なく、家庭科室の包丁で切った……というのが事の顛末だ。

「ななくんださい!」

「やめなさい!スイカが悪いんや!皮が厚いから!!」

こいろちゃんも元気になったようだ。よかった。

「megaちゃんって何者なんだろう」

とりっぴぃが呟く。

「金持ちそうだよね」

「このスイカが証明してるよな」

「てかさ、megaちゃんって既婚者?」

「指輪してないっけ」

そういえば、俺らはmegaちゃんのプライベートをよく知らない。

「あ、こら。詮索はやめなさい」

せんたんがストップを出す。すかさず、切り返す。

「ところでせんたんは誰かいい人いないの?」

「あーもう……」

その後の部活は、せんたんの恋事情について話しただけだった。途中で帰ってきたズズも巻き込んで。顔を真っ赤にしながらも、彼が一番楽しんでいたように思う。

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学生 - 更新はストップされてるのですかね‥続き(?)というか番外編が見たいです! (2019年8月23日 14時) (レス) id: 7a8267348b (このIDを非表示/違反報告)
ミカケヒトシ(プロフ) - りびとさん» 回想編が必要か不安になっていたところなので、そう言っていただけると嬉しいです。季節の変わり目なのでお互い気をつけましょう! (2018年9月7日 18時) (レス) id: f1553b8c91 (このIDを非表示/違反報告)
ミカケヒトシ(プロフ) - 空鳥さん» コメントありがとうございます。今の話が終わったらその二人パートの予定です、お楽しみに…… (2018年9月7日 18時) (レス) id: f1553b8c91 (このIDを非表示/違反報告)
りびと(プロフ) - 初コメ失礼します。更新ありがとうございます!今回もとっても面白いです。部員達の過去話も沢山聞けて嬉しいです!次の更新楽しみにしてます!!お身体壊さない程度に頑張ってください!!! (2018年9月2日 1時) (レス) id: f7d7becc38 (このIDを非表示/違反報告)
空鳥 - 初コメ失礼します!めっちゃ面白くてすごく好きです…!!つきよちゃんとズズくんの関係もこれからどうなるのかとか、こいろちゃんどうなったのかとか、気になること多くてやばいです…!!更新頑張ってください!ずっと待ってます! (2018年9月1日 22時) (レス) id: 03b59041ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミカケヒトシ | 作成日時:2018年4月6日 17時

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