いつでも、支えてあげるよ。２ (ページ19)

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さとみくんインフルB（まいちゃさんリク）① 12/16 ページ19

★sideころん
ーピロン♪

12月。冬。

暖房をつけた部屋で毛布を掛けて編集していると、一通のLINEが来た。

こ「ん…？…さとみ君だ…

……！？」

LINEはさとみ君からで、

㋚{ころん]
㋚{しんどいたすけて]

と。
それだけ、全部平仮名で書いてあった。

只事ではない事を感じ取り、僕は急いで支度をして、すぐに家を出た。

こ「さとみくん！！」
さとみ君の家に着いてチャイムを押すと同時に叫ぶ。
数秒後、さとみ君が出てきた。

さ「こ、ころん…ッゲホ、ゴホッ…」
こ「さとみくん…！？ど、どうしたの……」

さとみ君は家から出てくるなり咳をして、昼なのにパジャマのままで、真っ赤な顔をしていた。

その瞬間にさとみ君が後ろ向きにふらつき、倒れそうになった所を僕が支えた。

こ「うわ……！って熱…！！？
さ、さとみくん…とにかく家入ろ！ほら背中乗って。」

ずっと赤い顔で苦しそうにしているさとみ君に背中を差し出し、おんぶをして家に入り、ソファーに寝かせる。

こ「さとみ君、大丈夫？熱計った？」
さ「38ど2ぶ……」
こ「えぇ！？すごいたかi…」
さ「インフルなって……ｹﾞﾎｯ…ごホッ、ごめんころん…移すかもしれねーのに………しんどくて」
こ「へ、インフル！？僕は大丈夫だよお！？」
さ「ありが…とう」

うーん…何も無いし、ポカリとか買ってきてあげたいけど……
誰か呼ぼうかな？

そう思い僕はなんとなくジェル君のLINEを開き、「今さとみくんち来れる？」と送った。

返事はすぐに来た。

ジ{来れるで、どした？]
［さとみ君インフルなったらしくて、僕食べれるもの買ってくるからジェルくん診ててくれない？｝
ジ｛分かったすぐ行くな］

その連絡を確認し、僕はスマホを閉じる。

こ「さとみ君。もう少しでジェルくん来るから、僕食べれるもの買ってね。さとみ君は寝てて！」
さ「……ぅ、んん」
こ「っ！」

さとみ君にパーカーの端を掴まれ、反射的に僕はビクっと揺れた。

…そっか。さとみくんいつも無理してるもんね
最年長なのを気にして皆に言わないのかしらないけど。

こ「……しょうがないな」

ジェルくんが来るまでの間、

＿側にいてあげるよ…