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毎年お互いの誕生日は２人きりで祝っていた。
今年も……。
でも待っても待っても待ち合わせの場所に君が現れることはなくて、2時間が経過した。
「いないかと思った」
すごく申し訳なさそうに走りながら来てくれた君は冬だというのに汗をかいていた。
謝りながら頭を撫でてくれる君。
でもどこか君は苛立っていて、少し怖く見える。
「今日は俺の家でいい？プレゼント忘れちゃってさ」
相変わらずおっちょこちょいだなーって思いながら君の家に向かった。
向かう途中、今日遅れた理由、それから仕事先の人愚痴をたくさん聞いた。
家に着くとケーキやらプレゼントやらが綺麗に並んでいた。
夜ご飯をデリバリーで頼んで２人で仲良く食べた。
「お誕生日おめでとう」
そういう君は笑顔で、でもどこか辛そうで……。
高校からの仲だけどこんなにも辛そうな彼を見るのは初めて。
「私にできることがあったらなんでも言って」
ただ君を純粋に助けたかった。
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作者名：ゆうたろう | 作成日時：2018年3月20日 0時
